こんにちは。
ぶどうさんです。
ご訪問ありがとうございます。
雨が降り、冷え込んでいますね。
4月になったからと薄着になっていますから、寒いと思ったら上着を羽織ってくださいね。
この時期は体調管理を十分になさってください。
本日、いつかはない?のお話です。
数か月前からだろうか。
夫はネット配信されている、ある番組をみようと言うようになった。
ぶどうさんは、コロナ禍でYoutubeを見始めてからその番組をみるようになったが、まさか夫が見ると言い出すとは思わなかった。
その番組とは、ウチ断捨離しました、である。
なぜ興味を持つようになったのかはまったくわからないが、夫なりに感じるものがあるのだろう。
やましたひでこ氏監修の下構成された番組で、数年続いているようだ。
最初から見ていないので、コンセプトがずっと同じかどうかはわからない。
現在は最初やました氏が断捨離したいお宅を訪問し→断捨離トレーナーが助っ人に行く場合あり→基本的にそのお宅の人が1か月で断捨離継続し完了するというもの。
毎回お宅は変わる。
コロナのせいか、ほぼ関東地方である。
どうやって選ばれるのかはわからない。
視聴者が一般応募して選ばれるのか、それとも縁故者なのか。
番組を見る側としてはどっちでもいいのだが、いろんなお宅があるもんだなあと感心する。
今回この話題をだしたのは、現在配信中の番組を見たからである。
(ご覧になってない方は、来週月曜日まで配信ですので、ご興味ある方は探してみてくださいね。)
家庭を持って別に暮らす一人娘が、数年空き家の実家を一人で片づけるというものであった。
空き家の理由は、お父様は施設に入所されており、お母様はそれよりも前に他界なさっているからとか。
立派なお宅で、築年数の割にきれいにしている。
ごみ屋敷ほどでもない。
ただ、認知症になられたお父様がしばらく一人で生活なさっていたようで、そのせいで少々ものが混雑していた。
お母様所有の物は比較的きれいに納められており、それらを選び、処分し・・という作業であった。
番組を見ながら胸を締め付けられたことがある。
生活したそのまま、家の時間がとまっていたこと。
お父様がたった一人で病気と戦っていただろう痕跡。
そして、お母様が老後の楽しみにととっておいたものへの思い。
どこかぶどうさんの実家と状況が似ていたからかもしれない。
ぶどうさんの実家も、突然家の時間がとまってしまった。
父の入院、母の施設入所、そしてどちらもそのまま家に帰ることはなかった。
母は別として、父は帰るつもりだったのだろうか。
結果からいえば、帰るチャンスはあったけど、帰れなかった。
普通なら家をあける前に整えるだろうけど、そういったことはせず、生活そのまんまを残して家を出た。
帰れると思っていたんだろう。
断捨離したお宅のお父様が一人で戦ったというのは、なんだか子供のいないぶどうさんちの未来の一端をみたようで、つらかった。
夫婦どちらかが残されたら、いずれそうなってしまうんだろうと思ったからだ。
今のうち暮らしを立て直し、最後まで自立して生きられるようにしなければと改めて考えた。
なくなられたお母様の趣味のものが沢山あったのも、気になった。
箪笥にすれば何棹分にもなろう着物を、老後の楽しみにと買い貯めていたという。
素敵な着物がきれいに納められており、大切にされていたのが分かる。
お嬢さんが巣立たれてから、ご夫婦のみのゆったりした時間をもてるようになったら・・・と考えられていたのだろうか。
そんなときご病気になり、お若くしてお亡くなりになったのはお気の毒である。
ハッキリした楽しみがあり、いつかは・・・と思われていたのだろう。
それをみて、いつかって、本当にないのかもしれないと思った。
また、想像するようなゆったりしたときなど、誰の人生にもないかもしれないとも思った。
年をとればなおさら自分事、他人事に人生の時間は埋められていく。
人間だれしも、たった一つの決まり事=死があるが、それがいつかはわからない。
寿命はまだまだと、いろんなことを先延ばしして、突然、その時がやってきて後悔しても、後の祭りだ。
先延ばし癖があり、やらねばならないことだけでなくやりたいことを後回しにし、いつかは・・・と思っているぶどうさん。
やりたいと思って手に入れたものはたくさんある。
いつかはと思いながらほぼ放置気味であり、それが家のゴミと化しているとはなかなか認められない。
これからを考えたら、そんなものは手放さないといけない。
そして、今やりたいことはすぐに実行し、欲しいものは手に入れ、すぐさま存分に楽しまないといけないと思った。
誰も他人の人生を代行できないのだから、自分で自分の人生を遂行し彩っていかねばならない。
断捨離や片付けで「いつかはのいつかは、いつ?いつかは、こない」と言われるが、本当にそうなのかもしれない。
いつかは、ない。
物も時間も、生きているうちに使ってこそ、満足を味わってこそ。
もう一度肝に銘じて、50台を生きようと思うぶどうであった。
今回番組で頑張ってくださった方、ありがとうございました。