こんにちは。

 

ぶどうさんです。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

朝から雪がちらついています。

 

冬の最後の力が小さな春を覆い隠しているみたいです。

 

この寒さを乗り越えて、元気にいきましょう!

 

素敵な一日になりますように。

 

本日、古いピアノのお話です。

 

 

年が明け、気になり続けていたところへやっとこさ連絡をいれたぶどうさん。

 

初動が遅れ気味な年はじめであったので、これ以上後手後手になってはならぬと自戒を込めながら。

 

どこへ連絡を入れたかというと、一昨年からお世話になっている調律師さんへ、である。

 

ピアノの調律は昨夏にお願いしようと決めていたのだが、延び延びになり、とうとう冬が来て年を越してしまっていた。

 

これはいけない。

 

我が家のピアノはこれまでだいたい1年に1回の調律をしていた。

 

新しいピアノや公共施設のものならともかく、家庭にある古いピアノであるため、頻繁に調律する必要はない。

 

よって1年に1回くらいで大丈夫だと思っていた。

 

ただ、音もさることながらペダルの調子が悪い。

 

そしてある鍵盤がすこっと抜ける感があり、気になってはいた。

 

言い訳をすると、気になる点を含めて調律をお願いするということがぶどうさんにとって少々ハードルが高く負担に感じていたし、身の回りのトラブルや夫の在宅ワークなどでなかなか予定が立たなかったというのはある。

 

でもここまで放置していたのは失敗だったと、調律の時に深く反省した。

 

ぶどうさんちのピアノは、ヤマハの小さい、そして古いアップライトピアノである。

 

50年は経っていないけれど、数年すれば50歳。

 

立派におばあちゃんである。

 

ぶどうさんが小学校低学年の時に新しいおうち(実家)にやってきた。

 

昭和の、たくさんピアノが生産されたときのもので、ある意味工業製品に近い代物。

 

手づくりピアノもあった時代だったが、田舎住まいだったためヤマハのピアノ教室しかなく、ヤマハ一択で購入した。

 

何のプレミアも特徴もない、フツーのピアノである。

 

子供時代は全然練習せず、教材がすすむことなくピアノをやめたのだが、大人になってから弾きたくなって、電子ピアノが壊れたのをきっかけに実家から取り寄せた。

 

その時旧式団地すまいであったため、アップライトを弾くことはためらわれ消音機を取り付けた。

 

それから20年近く、途中ピアノから離れたが、再び昨年からピアノを弾くようになった。

 

団地より作りはいいはずの集合住宅ではあるが、ピアノの音はやはり大きい。

 

へたくそで恥ずかしいのもあって、ピアノを弾くときはほぼほぼ消音機能を使う。

 

ヘッドフォンを外して弾くことはめったにない。弾くと犯罪行為だとさえ思う(ご近所さんすみません)

 

そんなことも手伝って、大丈夫だろうと思っていたのだ。

 

ところが調律師さんに来ていただき、前面の板を外した途端呼ばれたので行ってみると。

 

ハンマーが上がったままになっている。

 

それだけではない。ハンマーが複数個所ガタついていたり、低音が思いっきり下がっていたりと無残な有様になっていた。

 

消音機能をつかえば直接フェルトをたたく機会が少なくても、ピアノは調子がおかしくなっていたらしい。

 

原因は定かではないけれど、この冬家がすごく乾燥していること、エアコンの風が直撃する場所がよくないということのようだった。

 

調律師さんからは、環境を整えるようにしてくださいとの言葉を頂き、不調箇所一つ一つを調整していただいた。

 

大反省である。

 

人間は10歳ごとに坂があると思うが、50歳は大きな坂のひとつだと思う。

 

それは、ピアノにとっても同じことだったのだ。

 

あとどれくらい使えるのかと不安になったので、調律師さんに聞いてみたところ。

 

古いピアノを使い続けたいなら、こまめにチェックして部品を交換しながら維持していくしかないと教えていただいた。

 

50半ばでピアノを再スタートして3ヶ月ちょい。

 

できれば死ぬまで・・・とはいかずとも、90歳くらいまでは弾いていたい。

 

もっと上達してグランドピアノを買いたいなんて野望はあるけれど、最後に残したいのは多分この小さなピアノだと思っている。

 

安いつくりのアップライトが80歳まで・・・は、無理かもしれない。

 

そう思ったぶどうさん。

 

このピアノ、将来下取りとかできますかと図々しく聞いてみた。

 

調律師さんは、言いにくそうに、だが即答で「「消音機の付いたピアノは、処分代がかかります」。

 

!!!

 

あっけにとられ、しばし考えたぶどうさんは、しかしその言葉で明快な答えを得た。

 

どうせごみとして処分されしかもお金がかかるんなら、いつまでも持っていてもいいってこと。

 

アップライトの買い替えなんて考えず、地道に部品を替えて使っていこう!と。

 

消音機を付けたのは大失敗だったけれど、過去にもいまにも役に立っているのは事実である。

 

今のピアノを大事にして、最後まで手元にもっていようと決めたぶどうであった。

 

なんにせよ次の調律は、1年以内にしなければ。(;´д`)トホホ。