こんにちは。

 

ぶどうさんです。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

なにげなく棚の上の腕時計をみたら、5分進んでいました。

 

電波時計なんですが・・・・。

 

そんなこともあるんですね。

 

素敵な一日をお過ごしくださいませ。

 

本日、土地の使い方のお話です。

 

 

朝からパソコンを開けて目に飛び込んできたニュースがある。

 

それは、「木造住宅を建てやすくするための規制緩和」というもの。

 

なんでも、脱炭素化の取り組みの一環として、3階建て木造住宅を建てやすくするため、建物の高さ制限を緩める、らしい。

 

とくに土地代が高い都会を考慮しているようだが、土地代が高いのは都会ばかりではない。

 

田舎の便利な駅前なども、お値段は高い。

 

都会の法外なお値段とはくらべものにはならないけれど、庶民が買って家を建てるようなお値段ではない。

 

そんなところに普通の家を建てる人はいないだろうけど。

 

話しは戻って、なんにせよ、家を建てるためのよい材料?的な話にしたいんだろうなと思う。

 

でも、果たしていいことなんだろうか。

 

近未来的木造のマンションのことはさておいて、ここでは普通の戸建てのことを考えることにする。

 

ぶどうさんは戸建てなら、平屋希望だ。

 

理由は簡単。

 

年をとったら2階になんて上がりたくはないだろうし、不用品置き場ができるだけだからだ。

 

一通りの設備が同じ平面内にある暮らしのほうが、便利だ。

 

終の棲家として平屋でない戸建てを買うなら、マンションのほうがいい気がする。

 

年をとってもギリギリまで自宅で暮らしたい。

 

ところで、3階建てを希望する人って、そんなに多いのだろうか。

 

年をとって3階建てを希望する人はほぼいないだろうから、希望する人は家族が多い人(子供がいる)、

または土地代が高いところだけど理由があって(先祖代々の土地とか、通学通勤に便利とか、環境を変えたくないとか)どうしても住み続けたいと思う人くらいではなかろうか。

 

3階建てを否定はしないし、そうしたければそうすればいいと思う。

 

ただ、これをきっかけに規制緩和されてどんどん3階建てを建てられるようになった時、その後どうなるんだろうと思うのだ。

 

日本の住宅は、古くなったら壊して立て直すという悪評がある。


気候だけでなく手入れが悪いから持たないのだろう。

 

そもそもが日本人は新築好き。

 

中古の評価基準が低いのもあって、建屋付きの土地は売れないから取り壊す。

 

そうでないと、土地は売れない。

 

昔の宅地は比較的広くとってあるので、1軒分で2軒はぎりぎり立つ。

 

そこへ3階建て住宅を建てる。

 

小さな土地に小さな3階建て住宅があちこち点在することになる。

 

30年経った頃、年をとった家主がここでは暮らせないとなり、売ろうとするも売れないから壊してまた誰かが買って建てる。

 

そんな悪循環が始まるんじゃないかとかんぐってしまう。

 

一番の悲劇は、暮らすところのなくなった家主と、細切れになった土地だ。

 

場所にもよるだろうが、田舎の小さな土地では大したお金にはならない割に取り壊しのお金はかかる。

 

そして老後に暮らしやすい家をまた求めなければならない。

 

環境が変わるし、手間も労力もお金もかかる。

 

土地代で賄えればラッキーだろうが、どれくらいの人が思うようになるのだろう。

 

こんな行き当たりばったりでいいのだろうか。

 

だから、家を求めるときは、よく考えないといけない。

 

自分や家族の年齢、構成、時とともに変わっていく生活形態など。

 

未来の見通しがつかなくなった現代ではかなり難しいけれど、折り合いをつけながらも安易には決めてはいけないと思う。

 

個人の手におえるところは、しかしそこまでだと思う。

 

政府はなおざりにしてきた土地への政策と管理に本腰を入れるべきだ。

 

そして個人や法人の取引について、将来を見据えて政策を立てるべきだ。

 

安直にお金で売り買いされている日本の土地。

 

このままでは危ないと、どれくらいの人が憂慮していることだろう。

 

もっと真剣に取り組んでいただきたい。

 

好き勝手に開発された、美しさの乏しい日本の宅地と、商業地。

 

今も虫食い状に新しい家が乱立し、空き家が放置され、貧しい国さながらである。

 

美しい日本を残すため、法の整備や国のまっとうな介入をまずは土地に関してやり、子々孫々繁栄した世の中の礎を一から作り上げていきたいと願うぶどうであった。