久しぶりにデパートに出かけたぶどうさん。
平日なら人出は少なかろうと見込んでのこと。
なかでもリビング用品フロアが大のお気に入り。
コロナ騒ぎの中、みなさんキッチングッズにはあまり興味がないのか閑散としている。
それをいいことに、気になっていた高級食器売り場をのぞいてみた。
うん、あるある。
あるけど、買えない。
買ったら、置くところがない。
それどころか、何かを捨てなきゃならなくなる。
それはつらいので、やっぱり買えない。
悶々としながらもデパートの店員に愛想笑いしてあきらめてその場を立ち去った。
そろそろお昼が近づき、お昼を作るのがだるかったので弁当を買って帰ることにした。
しばしば利用するデパ地下では、買う店も物もほぼ決まっている。
安くて何となくバランスが取れたっぽいお弁当。
けれど、意識改革中のぶどうさんは突然何を思ったか常とは違うチョイスをすることにした。
どんなものかというと、「いつもは選ばない、ジャンクでもいいし、ちょっぴり高くてもいいからおいしそうなもの」を買おうと。
そして選んだのが、「まい泉」のお弁当。
いつも眺めるだけで通り過ぎるか、カツだけ買って帰るお店。
ちょっとチャレンジした気分と、お弁当がおいしかったので大満足なお昼になった。
まい泉さん、ありがとうございます!
満腹になってハタと気が付いた。
ぶどうさんが眺めた高級食器は、あの「マイセン」。
選んだ弁当は、「まい泉」。
同じ読み!
そうか、そうだったのね。
どうしても「まいせん」が欲しかったのね。
買えないから代償行為にでたのか?!
それにしても。
形も価値も全然ちがうけど、とにかくまいせんを手に入れて、味わったというのは間違いない。
宇宙とは、こうも精巧にできているものなのか。
今後は、リクエストの仕方はもっと慎重にしようと思ったぶどうであった。