11月に入り、急に冷え込んできた。

 

うっかり夏仕様のままゆるゆると生きてきたぶどうさんだが、このままでは凍死してしまう…訳はないが、寒くてかなわない。

 

で、とりあえず毛布と湯たんぽをだしてぬくぬくと眠れるように準備した。

 

しかし。

 

家の中は、まだまだ夏仕様である。

 

床は清々しく板張りのまま、座布団はさわやかな木綿の白紺ストライプ模様、窓にはすだれ・・・・。

 

こたつは春以来立てかけたまま動かしていない。

 

そんなわけで、見るも痛々しいすだれから片づけることにした。

 

間に合わせに買った安物のすだれは、ひと夏でかなりボロになった。

こういうものは、1シーズンで捨てるものなのだろう。

 

3シーズンはいけるか?と期待していたが、冷静に考えるとしまう場所がない。

 

前シーズンのモノは、潔くあきらめて冬支度をするしかなさそうである。

 

が。

 

つい習いせいで拭いて、物干しざおにぶら下げたすだれ。

どうするかなーとぼんやり眺めながらしばし葛藤。

 

来年買いに行くのは面倒なので、これを再び家の中に吊り下げたい衝動。

 

なにしろ、面倒くさがりのけちんぼだからね。

 

あきらめの悪いぶどうであった。