人生100年。
本当にそんな時代になっているのだろうか。
全く実感はないが、今の若い世代は確実に長生きをするという話を聞いたことがある。
ぶどうさん世代にあてはまるかどうかはかなり微妙だが、もし長生きできるのならそれもいいかもしれない。
ぶどうさんは残念ながら長生きの人というのを幼少からあまり見たことがなかったので、年を取るということがぼんやりとしかわからなかった。
ところがこれまで会ったことがなかったもしくは身近には存在しなかった100歳越えの方々をここ何年かで知ることになった。
1世紀以上生きた、大先輩方。
ぶどうさんは、テレビや新聞でご長寿と騒がれた人々を実際に見たわけではなかったので現実とは思えていなかったが、実際に自分の住んでいる世界の中でお会いすると確かに普通に存在していてびっくりしてしまった。
100歳越えといっても特別ではないんだと、当たり前のことに改めて気づかされてしまったというか。
現在100歳以上の方々は大正生まれのはず。
現在50を越えたぶどうさんの子供のころには、だいたい還暦前後といったところだろう。
その時代の60歳といえば、現在の同じ年頃の人とは比べるもなくお年寄りだった。
そういった方々が100を超え、なおお元気ということは。
現在のわれわれが長生きをすれば、もっと元気な百寿者となるということだろうか。
それとも公害と食品添加物や薬剤にさらされた昭和な世代にありがちなひ弱さで、限定的犠牲者として多くが早死にするのか。
いずれにせよ折り返し地点の50代にいるぶどうさん。
100歳までの道のりはまだまだ遠い。あと半分!
彩り鮮やかな半分のあと、のこり半分がどんな日々になるのかと思うと少々の不安はある。
けれど、50まで生きた経験を知恵に変え、健やかに美しく生きられたらと願わずにはいられない。
マダムへの道は早々に完成して、マダムの道を死ぬまで貫いていこうと決心するぶどうであった。