壊れた計算機を使うたびに新しいものが欲しいと思い続けていたぶどうさん。
思っている割には、買い物に行っても思い出さずに買わずじまい、必要な場面になってから「しまった!」を繰り返し続けて早数年。
壊れた計算機を何とかなだめながら使うか、携帯で間に合わせることでとりあえずその場は解決していたのである。
つはりはあまり必要がなかった、ともいえる。
それというのも家計簿はエクセルでつけるし、それ以外に普通の主婦が電卓を叩く機会などないからである。
しかし、このたび、売り場で突然思いだし、手のひらサイズの計算機を購入した。
あえて購入したには、訳がある。
それは後日お話しするとして、その計算機のお値段は、100円に消費税。
そう、百均の計算機。
どうみても、ちゃちである。
ちゃちといえど、先代の計算機はもらい物、つまりただなので、お金を払った分ましなのである。
先代の計算機は、10年以上前に手に入れたのだが、過去に百均で似たようなのを見たことがあり、想像するに恐らく100円の代物だろう。
まあ同じようなもんだろう、多分ある程度は使えるに違いないと購入したのだ。
購入する際の大きなポイントは、ただ一つ。
電池で動くこと。
以前電池不用のソーラータイプの電卓を持っていたのだが、部屋の中が暗いと反応が鈍くなり使い勝手が非常に悪くいやになったことがあった。
その後先代の単三電池で動く電卓をもらい使ったところ、電池タイプは部屋の明暗に関係なく使え、とても具合がよかったことから、ソーラータイプは買わないと決めたのだ。
今回もその辺を重要視し、とにかく電池タイプをえらぶことにしたのだが。
百均には、なぜかソーラー電池タイプばかりが並んでいた。
電池式は1種類のみ、しかも単三電池や単四電池ではなく、ボタン電池タイプ。
しかもボタン電池は一般的なタイプではなく、きいたこともない電池の種類だった。
単三電池だと買い置きを使えるのに、他に使いようのない電池のものだと百均になかったり、いずれ手に入らなくなったり、または買い置きしている間に液漏れしたりなんかして結局高くつく。
どうするかなあと思い、とりあえず電池売り場をのぞいた所、一応2個100円で売り場にあることがわかった。
1個あたり50円。
単三電池が4つ100円なのに対し、倍以上のお値段の電池ということになる。
この電池ひとつで一体どれくらい持つのかは、使ってみなければわからない。
単三電池と同じだけ使えても、元のお値段は倍なので決してお得とはいえないだろう。
ところで購入する計算機にはテスト用電池が付属しているらしいが、すぐに切れるらしい。
すぐ切れるのは困るので、一緒に購入するかと電池を手にとったところ、電池の期限は2016年11月まで。
意外な短さ。
ぶどうさんの計算機を使う機会がどれほどか、しばし考えた後、やはり電池が切れてから新しいものを買い求めたほうがよいと思いなおし、計算機だけを購入した。
ちゃちで安物チックな100円の計算機。
使う機会はまだ当分ないが、壊れていては大変なので返品できる期間内に試さないといけない。
おもむろにパッケージを開き、必要もない計算をしてみて、とんでもないことに気がついてしまった。
なんと、off機能がない!
onボタンはあるのに、offボタンがないのである。
じゃ、どうやってoffにするかというと、自動で切れるまで待つしかないのだ。
その時間、7~8分。
その間、意味なく表示されたまま、電池をくい続ける代物だったのである。
108円の計算機恐るべし。
まるで電池を買ってもらうために開発されたかのような電卓。(は、言い過ぎか?!)
大失敗である。
救いは、邪魔にならない大きさと、見た目の新しさと、しばらくは「しまった」と思わずにいられるということぐらいか。
やはり買いものは計画的に、慎重にした方が、のちのちの出費を考えれば得なのである。
そういうわけで、電池式の計算機を買うときはoff機能がついたものを買いましょうという教訓を108円で買ったぶどうであった。
とほほ