毎日気になりつつ、先延ばしにしてきたことがある。


意識に上りつつ無視し続け、夫に言い訳し、無意識から「やれよなーやれよなー」コールを受けつつ放置してきたこと。


数ヶ月放置しても全然生活に支障はきたさないけれども、目に付くところにあって、汚れていては不潔感さえ漂うものをずっとそのままにしてきた。


なにかといえば、汚れっぱなしの食器棚の戸にはまったガラスふき。


引越しをする前と荷物搬入時に、ドサクサに紛れ適当に、きれいそうな布で拭いた記憶はある。

そのとき、布を選ばなかったこと、なにより適当すぎたことにより、気がついたときは拭きムラだらけのこ汚い食器棚となっていた。


中の棚も食器もきれいにしたものの、なぜかガラスにまで手も気も回らず、いつかやろうなあいつやろうかなあと先延ばしにした結果。


数ヶ月放置。


それでもなあ、人間は生活できるんだなあ・・・・と、変な感慨にふけってしまう。


しかし、それでは全然健全ではない。

見た目不潔というのもあるが、やろうやろうとしてやらないっていうのが一番悪い。


重い腰を上げて、戸をはめたままやっと適当に!拭いたものの・・・


全然きれいにならない。

それどころかむしろ汚くなった感じ。


ぶどうさんちの食器棚は引き戸であるため、手前のガラス戸はそのままでいいとして、奥の戸は非常に拭きにくい。

やっぱりそのままではダメなのねと観念し、戸を外して再び拭きなおすことにした。


一枚もののガラスは非常に重く、割ったらおしまいでもあるため慎重を期す。

緊張しつつそっとガラス戸を外し、内外と枠をきれいに拭きあげ再びレールにはめなおした。


ずぼらながら外側はたまに拭いていたためあまり汚れてはいなかったが、内側の枠はかなり汚れがたまりガラスもびっくりするくらい汚れていた。


口にするものを入れるところなのに、なんたることかと、驚くやら呆れるやら。


たまには内外ともにきれいに拭きあげなければと肝に銘じた。


そういえば自分でガラス戸を外したのは、いつだったのか思い出せないほど。

もしかしてずっと拭いていなかったのでは・・・・・・・


ガラス戸を外して気がついたのは、戸の間の重なり部分に傷がいくつかあったこと。


全く気がつかなかった。


今回の引越しでついたのか、前回か、前々回か・・

こう引っ越すと、どの地点でついたのか、特定が出来ない。


特定したところで傷直しにくるわけでなし、もし傷を直しにやってきたとしても業者の仕事は適当で(経験済み)元に戻るわけでもない。


引越しするなら、家具は持たないに限るのである。

それか、割り切るか。


ぶどうさんが結婚した頃は、まだ嫁入り箪笥を買う時代だった。

食器棚も、その中の1つ。


最近の若い人は箪笥は買わないし、食器棚というよりはレンジ台を買うらしい。

時代は変わったものである。


家具を捨てるわけには行かないし、ここまで引越ししたからには割り切るしかない。

現在持っているものをいい状態で使うために手入れを怠ってはいけないと痛感したぶどうであった。