北国の田舎町に住んでいるぶどうさん。
住んでいる町に商店街はない。
よって生鮮品や身の回りのものは産直と生協メインでサブはスーパーやホームセンター。
ちょいとひねったものやおされ~なものは、はなから探す気はない。もっぱらネット通販派。
そんなぶどうさんが、ひょんなことから町にある雑貨屋に行くことになった。
ネット通販で見つからない小物が、田舎町であれば売れ残ってこっそりと置いてあるかもしれないとにらんだからである。
その雑貨屋には以前一度行ったことがある。
田舎町にしてはおされ~な店だなあという印象だった。
雑貨屋の割りには雑然としておらず、ありがちな商品が並んでいるわけでもない。
店長さんがひとつひとつ選んだ品だなあと思えるようなものばかりで、感じがよかった。
l雑貨類大好き、雑貨屋大好きなぶどうさんのこと、若い頃だといいお店があると喜んでしばしば足を運んだに違いない。
ところが残念ながらそうはならなかった。
店が悪かったわけではない。
通わなかったのは、ついいらないものを買ってしまいそうだから、である。
ぶどうさんの性格上近寄らないほうがいいところだったのである。
再び訪ねたそのお店には、もうクリスマス関連のグッズが並んでいた。
探し物は見つからなかったが、その一方で以前来たときに目をつけていたものがまだそのまま置いてあるのにびっくりした。
あの時は箱のまま置いてあったが、今回は箱を外してバラして飾ってあった。
そしてあの時と同じで、やはりセット売りのままのようだった。
そのものとは。
箸置き。
ぶどうさんはシンプルライフを始めたときからものを集めないように自制しているが、箸置きだけは気に入ったものあれば買って良いということにしている。
溜め込み屋のぶどうさんのこと、一度買ったら捨てられない。
大物であれば邪魔だし処分に困るけど、箸置きならば場所はとらないし実用的だしお値段も控えめだし・・・まあよしとしているのだ。
買ってもいい、集めても良いとしてはいるが、使うものという位置づけなので飾り物だったりコレクションのような感覚ではない。
あくまで趣味と実益を兼ねたものである。
買うときは、基本バラで2個。
家族は夫婦二人だけだからだ。
セット売りでも、色違いや型違い、全体でひとつの意味のあるものならば買ってもいいとしている。
さて、そのお店の箸置きは、しかし同じものが5つのセット売り。
ぶどうさんちに全く同じもの5つはいらないのである。
残念ながら見送りである。
きっとどこかにバラで売っているに違いないと、潔くあきらめることにした。
考えてみれば、ここしばらく箸置きを買っていない。
今持っている箸置きだと、しょっちゅう同じものばかり出しているようで食卓がマンネリな気分になっていたのを不意に思い出した。
・・・・・なにか買ってもよかったかなあと、ちょっとだけ後悔するぶどうさん。
いやいや、うちだってそんなに少ない数ではないはず。
それなのに、いつも同じものばかり使っているようだと思うのはなぜなのだろうと考えた。
そもそも他所のお宅では、何種類の箸置きをどんなローテーションで使っているのだろう。
1種類を飽きるまで使う?
朝昼晩使うものが決まっている?
数種類を食事のたび換える?
皿やメニューに合わせてコーディネートする?
因みにぶどうさんちでは、箸置きを日単位で換える。
季節感は少々は考えるが、無視することもある。コーディネイトは考えない。
以前は食事ごとに換えていたが、これだとますます同じものばかり使っているようで嫌になったのである。
本当は使ったほうが良いけれど、使わないなら使わなくてもいい箸置き。
そんなことに頭を悩ますくらいなら、食事の内容をもっと考えたほうがいいのに、へんなところで形にこだわるぶどうさん。
溜め込み屋の、許された唯一の領域を目一杯楽しみたいだけのことだったりするのかも?
今日もまた、見慣れたマンネリの箸置きいれを眺めながら何を使おうかなあと頭を悩ますぶどうであった。
内緒話。
ざっと数えてみたら、箸置きは37種類、数にして105個あった・・・(@ ̄Д ̄@;)
あ、でも夫には内緒にしよう!(´Д`;)
全部使えば1ヶ月は重ならないのにしょっちゅう同じもの使っている気になるのは何でだろう????