今までは、これからは・・・・


人は、今となってはどうしようもない過去のことをふりかえり、まだわかりもしない未来のことに心奪われ頭を悩ませる。


今という、唯一コントロール可能なときを、心と頭の中からすっぽりとどこかへ追いやって。


いやはや、それが人というもの。


失敗も成功も、過去のやり方に執着し、それを未来に当てはめようとする。


要領悪けりゃ頭も悪い。


失敗は、原因としっかり向き合って糧となし、成功は1つのステップでありそれから先の肥やしにすればいいだけのこと。


本来失敗も成功も、本当の意味で失敗なのか成功なのかはわからないものだ。


わかるのは死ぬとき・・・なんて遅すぎるから、もうちょっと早めにわかる賢さが備わるよう願うのみ。


そして一番悪いのが失敗も成功もない、何にもしないこと。


馬鹿と思われようと、笑われようと、周囲を気にせず孤軍奮闘してでも一所懸命やってみること。


それって言うのは簡単、実行は意外や難しい。

始めるのも続けるのも、結構勇気がいるものだ。


おまけに何から、どう始めたらいいか全然わからないし、日常に紛れてついつい考えるのが億劫になってそのまま流してしまう。


やっと何かを始めたら、いろんな要因でくじけてしまう。


そうこうしているうちに、人生の時間「いのち」は加速度をつけて無常にも過ぎ去っていく。


人は、終わりのときを知らずして生きる。

さも永遠にあるかのように錯覚して、惰性で時の波に乗る。


その流れが忽然と現れた岸辺にせき止められ、図らずも終わりを知ることとなる。

やりたいこと、やりかけたこと、放り出したこと、解決したかったことをそのままにして。


だから、始めよう。


寿命尽きるそのときまで。


くじけたら、また始めればいいだけのこと。


そう、これから。


今、このときから。