洗濯物を畳んでいたぶどうさん。


北国部屋干し生活ゆえ、ぶどうさんちでは干したものをそのまま着るという場合が多い。


随分だらしない話なのだが、部屋干しで完全に乾かしてから箪笥にしまって・・・・という手間が惜しいからではない。


部屋干しだと完全に乾いているのか疑わしいので、箪笥には入れたくない。

箪笥に入れるものは、完全に乾かしてからじゃないとカビだらけになる可能性が高いのだ。


室内も寒い北国のこと、箪笥自身が温度差によりなにやら湿気を呼びており、そこに湿気ているものいれたらどうなるか。

考えただけで恐ろしい。


下着やシャツは干したものを着るので、殆どしまう暇はない。

極端に言えば、シャツとパンツと靴下は2枚で十分!なのだ。ただし、毎日洗濯して乾かす必要があるが。


この方法は、下着類を効率よく使い切り買い換えるのに有効な手段だ。

昨今の下着類はしかし、結構丈夫に出来ている。

2シーズン近く着ても、ババシャツなどは全く問題ないのだから大したものである。


しかし、靴下は案外弱い。

ぶどうさん、冬の間は必ず二重靴下だ。

よって、外側の靴下はすれてかなりボロになり、1シーズンで終わりだ。


ところが中の靴下は汚れることもすれることも殆どなく、少なくとも外側の靴下よりは長く履ける。


それが。


ふと見れば、かかとにぽっかりと大穴があいているではないか。

つま先も、足の裏も薄くなっていないのに、なぜかかかとに大穴。


この靴下は一体いつ替えたか記憶をたどるが、冬に入ってから替えたような記憶しかなくはっきりとは思い出せない。


はっきりとは思い出せないものの、同じように洗っては使いを繰り返している靴下よりは明らかに遅く使い始めたはず。


それなのに。


ぽっかり大穴。


見た目大穴以外は全く問題はない。

・・・・・片方だけ使うか?


けちなぶどうさんはついそんな考えをよぎらせたが、もう片方の靴下をみて、あっと驚いた。

やっぱりぽっちり小さな穴があいている。


つま先も足裏も全く問題ないのに、かかとに小穴。


抵抗むなしくゴミ箱に直行させることになったのである。


しかしまあ、なぜまた外側の靴下に守られた中靴下の両かかとに穴があくことになったのか。


サイズがあってないのか、かかとがヤスリ状になっているのか、かかとに飛び道具でもついているのか。

一体自分のかかとには何があるというのかと、訝るぶどうであった。。