数年前北国に越してきたとき、浄水器を使うのをやめた。


浄水器を使わなくなったのは結婚以来始めてのことだった。


ぶどうさんちでは、変遷はあったものの途切れなく浄水器を使ってきた。

古いアパートのため水方式だったし、蛇口からでる水のニオイが気になったからだ。


高価な浄水器をつけるほど水に対する情熱はなかったし、そもそも安アパートな上引越しもあるので据え付け工事をする気持ちも起きなかったしで、、まずは実家と同じタイプの蛇口直結型浄水器を選択した。


長い間比較的安価なのものをつぎつぎ取り替える方式で使っていたが、最終結論としてはポット型浄水器を選択した。

理由は、ポット型だと作業台の上で邪魔ではあるものの手入れしやすいから。

蛇口直結だと蛇口周りや浄水器内部への手入れがしにくい。


カートリッジを替えたり定期的に本体ごと交換するたび、意外な部分への水垢や汚れの蓄積にぎょっとし、気味が悪くてしかたがなかった。

これでは水を浄水してるんだか、汚い水を飲むための浄水器なのかわからなくなったので、ポット型に切り替えることにした。


ポット型浄水器は、確かに手入れしやすかった。

けれど、欠点もあった。

まず、本体が意外に壊れやすい。

そして、汚れやすい。


本体部分はプラスティックなので割れやすく、細かい部品が取れやすかったりして、意外にすぐに壊れてしまった。

また底や溝の部分に汚れや水垢、カビが出やすく気をつける必要もある。

それでもポット型は便利なのでそこは我慢して使っていた。


北国に越してきて、しかし、浄水器の必要性が突然なくなってしまった。

硬度が高く何でもかんでも白くなってしまうものの、水は臭くないしそんなにまずくはない。


聞いてみればご近所の人は高価な浄水器を使っているとのことだったが、その必要性を感じなかったので即廃止してしまった。


それで数年平和に流れたものの、昨年の地震以来再び浄水器を使うことにした。

地震により飲料水に問題がおき、2度ほどそのままでは飲用できない事態に陥ったからだ。


飲むためには浄水器を使うしかない。

ところが、ポット型浄水器は、前調整が必要ですぐさま利用できるわけじゃない。

前調整には、きれいな水が必要、ああ・・でもそのきれいな水がない・・・


それだったら普段から用意しておこうと、必要はないかもしれないが浄水器を再び使うことにした。

ポット型であれば、水を汲んで常備しておく形になるので一石二鳥でもある。


しまいこんでいた浄水器にとっていたカートリッジは3本。

そして浄水器の本体の一部は割れ、部品は欠損している。


どう考えてもカートリッジを使い切ったら買い替え時である。

しかし、まだまだ先のこと。


そう思うことにして結論を先延ばし先延ばししていたぶどうさん。


3本目のカートリッジをあけ、使用期限を過ぎてなお同じカートリッジを使い続け、結論を先延ばしにして季節は秋。


いやはや、ぶどうさんちはどうなってしまうのでしょうか。(おおげさな・・(^▽^;)・)