涼しい風が吹きぬける北国。
なんだかもう秋の気配。
お盆が近くなってきたし、もう暑さは終わったのか?とちょっぴりさみしいような、安堵したような。
だまし討ちにあったらいやなので、このへんでやめておこう。
そんな北国にも、暑い暑い日はあった。
30度を超す日が何日か続き、もうたまらん!と叫びたくなる具合で、久しぶりに暑さでぐったりとしてしまった。
北国ごときの暑さにダウンとは、西の国出身にしては体たらくである。
北国に来て数年。
暑い西の国で暮らしていたときは暑さ対策をとっていたが、北国に来てからは楽ちんな夏にすっかり油断してしまい、対策自体忘れてしまっていた。
暑いならエアコンをかけるとか、冷たいものを飲むとか、そういうのが当たり前であったのになんと扇風機をかけることさえ忘れてしまっていた。
扇風機はもっぱら洗濯物用という頭が出来上がってしまったためである。
暑さに耐えかねたぶどうさん、お昼間に冷たい水を飲んでみた。
うまい!
そうか、暑いなら体温を冷ます何かをとればちょっとは楽になるのか!と、このときやっと思い出したほどボケていたのである。とほほ。
ところでぶどうさんち、実を言うと氷がない。
正確に言うと氷を作っていない。
いつも寒い北国のこと、氷の需要が滅多にないからなのだが、もうひとつの理由がある。
自動製氷だからだ。
ぶどうさん、自動製氷が好きではない。
自動製氷する給水タンクがかびていておなかを壊したという近所の人の話を聞いて以来、菌の温床のような気がするし、必要もないときに氷が出来てもこまるだけ。
冷凍庫のその分のスペースも無駄である。
それなのに自動製氷付きの冷蔵庫を買った理由は、それしかなかったから。
現在、氷を入れるところには保冷剤を入れている。
毎日の弁当つくりに保冷剤をつかっているのと、急におかずを冷ますことが度々あるので保冷剤があると便利なのだ。
その前はバターを入れていたのだが、氷用の冷凍庫は庫内の高さが低くてものをいろいろ入れるには不便だったのでやめた。
暑い時に氷があれば体が楽になると知ったからには、暑い時だけでも氷を作りたい。
でも自動製氷は使いたくないし、氷室も空いていない。
それならばと、冷凍室で製氷皿を使って氷をつくることにした。