気温の立ち上がりが遅い北国。
コタツを片付けたのは、7月に入ってから。
怠けていたわけではない。寒かったのだ。
例年6月はじめには片付けるのだが、今年はいつまでも寒い。
ずるずるとそのままにしてしまっていた。
7月にはいってからさすがに暖かくなってきたので片付けたのだが、その直後異変が起こった。
夫の体になにやらぶつぶつが。
時間とともにどんどん広がっていく。
しかも猛烈にかゆいらしい。
ぶどうさんは、というと、確かにどっかかゆいけど、夫ほど真っ赤になるわけでなし、体に広がるで無し。
あまりに痒がっていたので気の毒になり、期限の切れたオイラックスを渡した。
ぶどうさんちでは市販薬は殆ど持たないし、オイラックスも使わないまま捨てることが続いたのでもう買うまいと決めていたのだが、捨てしぶっていてよかったと思う。
(真似はしないように!)
オイラックスはきいたかと思ったが、翌朝きいてみたところ痒くて眠れなかったとか。
暫くはそれで済んでいたが、時間とともに再びどんどん赤みは広がっていく。
体中、まるで帯状に段階的に広がっていくのだ。
・・・恐ろしい。
一体何が起こっているのか。
はじめはダニだろうと予想して、とにかく掃除を行った。
とくに寝具は念入りいに、シーツや敷きパッド、毛布は洗濯した。
それでもダメだったようだ。
あいにく、連休中で皮膚科は休み。
ここまで体中に広がっては眠れないだろうし、なにより原因がわからないからどうしようもない。
はじめはただのぶつぶつだったのが、体中にアレルギー反応をおこして蕁麻疹にまで変化している。
今日も眠れないか・・・そして明日も皮膚科は休みと、半ば絶望したとき、夫はなにを思ったかアレルギーの薬を飲んでみた。
すると・・・
かゆみは収まり、翌日は嘘のようにきれいな肌に戻っていた。
一体なんだったんだろう。
それ以来、ぶどうさんは神経質に寝具に掃除機をかけ、ダニ撲滅のために室内の湿度コントロールをするようにした。
なのだが。
翌週の休みの朝、夫が大騒ぎする声で目が覚めた。
曰く、ゴキブリみたいに動きの早い奴が居る!らしい。
北国にはゴキブリはいないはずなのに、なんだろうと身構えたら・・
そこにいたのはげじげじだった。
またしても不快害虫の登場であった。
つづく
ああ一体ぶどうさんちはどんな汚宅なんだろう・・・・・