スーパーをうろうろしていたぶどうさん。


ふと見ると、どこかで見覚えのある顔が横を素通りしていった。


どこで会ったか、さっぱり記憶にない。

しかし、ここ北国での知り合いには限りがある。

知り合い以外で顔に見覚えのあるのは、どこかの店の店員さんくらいしか心当たりはない。


で、考えてみたら、思い出した。


そうか、あのお菓子屋さんの店員さんだ!


お菓子屋さんでは帽子をかぶり、きちんとした服装でてきぱきと働いているのを何度か見かけた。

対応もいいし、丁寧だ。


けれど、スーパーで会った彼女は上下ジャージで髪はボサボサでノーメイク、歩き方さえお菓子屋さんでみたそれとは違う。

もともとはラフな格好を好む人のようだ。


同じ人とは思えない。

いや、顔は同じなんだろうけど、全然違う人みたい。


居る場所や着ている服が、歩き方に始まりその人自身にかなり影響を及ぼしていることがわかった。


翻ってみれば。


ぶどうさん、ものすごく身なりに無頓着である。

改善しようしようと言っている割には口だけで、全然努力のあとが見えない。


腰痛以来ここ数ヶ月スロトレはやめてしまったし、体重はおかげさまで再びうなぎのぼりで太り放題でジーンズがパンパンである。

おまけにこの一年ものすごく白髪とシミが増えた。


白髪は40台に入ってから増えたけれど、まとまって髪の内側に生えていたのでなんとかごまかしがきいた。

それなのに、目立つ位置にばらばらと生えてきてしまい収拾がつかなくなってしまった。


シミはといえば、もう鏡を見るのが嫌になるくらい顔中に広がってしまった。

電気が煌々とついた店の化粧室は最悪で、鏡をみて何度ぎょっとしたことか。


ぶどうさんは、マダム、それも美しいマダムを目指していたはず。

それなのに、この体たらく!


現状を直視せずに口でごたくを並べているだけで、その実何の努力もしていないということが今現実になって現れている。


これは改善せねば。


そういうわけで、手っ取り早く「見た目」を改善することに着手した。

スーパーであった彼女に教えてもらったとおり、とにかく「見た目」から変えることが近道だと思ったからだ。

自分のとる格好が無意識に態度やしぐさに現れるとしたら、まずは見た目を変えると自分が変る気がしたのだ。


そうわかったからには、すぐさま実行に移すこと!

ぶどうさんはいつもここでぐずぐずして時間を潰して気持ち悪い思いをするので、今回はすばやく行動した。


朝から美容室へ行き、髪を切り、髪をきれいに染めた。


うん、若々しい。

若干濃く染めすぎておばあちゃんのカツラの様な感じになったのは失敗だったが、白髪がないって素晴らしい。

この際、のびたら白髪が出てくるという現実は忘れておこう。


やればできるじゃあないか。


次は・・・シミだね。

シミってどうやったらなくせるのか、全く見当がつかない。


これから本腰入れて美容器具でも捜してみよう。

それから素敵な服を手に入れにいこう。ついでにダイエットも本気で考えるか。


美しいマダムになるにはやっぱり「見た目」、とにかく見た目を良くする努力をしよう。


ぶどうさんに欠落していた「見た目」への努力。

なぜにこうも自分自身の見た目への関心が低かったのか、まったくもって謎なのだがそれがこの結果を招き現実になっているのだから認めるしかない。


まだまだ性根に叩き込まれてないところはあるが、ぶどうさん、「見た目」アップ、マダム度アップに精進しようと決心した。


結果は・・乞うご期待。



気になっているあなた、いまからでも遅くはありません。

さあ、ご一緒に♪