住み心地の良い、気持ちよく時間を過ごせる家を作ろうと決めたぶどうさん。

後は実行するのみ。


そこで毎日少しずつ懸案の「塚」を切り崩していくことにした。

塚とは、別名「○○の山」のこと。

不名誉なことに床の上、コタツの上、カーペットの上、畳の上・・・あちこちに大なり小なりの塚がある我が家。


これで夫から文句が出ないのが不思議だ。

・・・たまに言われるけど・・・


計画的に実行することが苦手なぶどうさんのこと。

どうするか考えた挙句、塚の場所や片付けたい場所をリストにし、一日一箇所でもクリア!することにした。


リストは、お役目の終わったカレンダーを切った裏紙利用。

そこに思いつくだけ走り書きした、まことぶどうさんらしいいい加減なシロモノ。


ぶどうさんはカレンダーの裏紙愛好者だ。

その理由は、裏紙だと用事が済めばポイッと捨てられる気持ちよさがやめられないから。


きれいなメモ帳を片面だけ使って捨てるのはなんだか申し訳ない気がする。

裏も立派に紙なのに、どうして捨てられるのかよくわからない。

で、きれいなメモ帳だとすぐに捨てられずストレスになるので、裏紙愛好者になったのだ。


カレンダーは一ヶ月立派に働いた上にもう一度働けるのだから本望だと思う。

これだから断捨離に挫折するのだというのは、この際忘れよう。


なんにせよ、リストに従って(ぶどうさんのことだから順番など無視することもあるが)一日一箇所、もしうまくいけば二箇所も三箇所もやってしまおうと鼻息荒く始めてみた。


最初はうまくいった。

何しろリストは簡単な順に並べているから。


気をよくして、難関の1つであるカーペットの上に挑戦することにした。

このカーペットの上には、ずーーーーーーっと鎮座しているものたちがいて、油断するとついつい増殖している。


朝からはじめたものの、どうしてもすすまない。

昼になり、夜になり、そしてとうとう一日明けてしまった現在2日目。


たった一箇所、一箇所なのだよ?!


なぜにこんなにすすまないのか、今頃になってようやく考え始めたぶどうさん。


答えはすぐに見つかった。


「現実逃避」する時間が長すぎるからだ!

1つやっては、別のことをやり、また戻って困っては別のことをやり。。。。の繰り返し。


そりゃ終わらんわけだわ。


難関に手を付ける前、ふとなぜか円広さんの「夢想花」が頭を駆け巡った。

この曲はぶどうさんが小さい頃はやった歌だ。

全体の歌詞など覚えておらず、サビの部分だけがぐるぐる頭のなかでリフレインする。


気になって歌詞を調べてみて(そんなことするからいかんのじゃ!)、この歌がある種現実逃避の歌であることを始めて知ったのだが・・・・


まさか自分への痛烈なメッセージだったとは。


ううう、忘れてしまいたいことなんていっぱいあるさー、何でもかんでも捨ててしまえばもっと楽さー片付けなんてやめちまえーなどと、頭の中で自虐的なフレーズまで湧き上がる。


そしてやっぱり現実逃避。


もうね、一箇所でいいのよ、一箇所で。

一日一箇所、なんとかクリアすればそれでいいの。

一日じゃなくても二日でもいいの。


とにかくきれいにすればいいの!



そうこう自分でつぶやきながらも、現実逃避しながらブログを書くぶどうであった。


そうよ、捨てちまえば片付けは終わりなのさ。

いやそれよりこの気持ちを捨てちまおう。

捨て鉢のぶどうさんの行く末はいかに。