平日はなるべく買い物には行かないぶどうさん。
理由は面倒だから。ってのもあるが、出かければ無駄なお金を使い無駄なものを買い込むから。
けれど、今日は違った。
郵便局の窓口で平日に済ませる用事が出来たため、外出ついでにスーパーに寄ってみることにした。
師走とはいえ月初めなら窓口の混雑も避けられようとこの日を選んだものの、雪が降った後なので自転車でこける可能性もある。
大事をとって歩いていく代わりに、ちょいとご褒美を買おうとおもったのだ。
普段は出不精のぶどうさんだが、出かけるといったん決めるといつもやリすぎる傾向にある。
用事は郵便局とご褒美のスーパーだけのはずだったのに、あちこちに足を伸ばし、結局2時間以上もうろうろと小さな町を歩き回った。
これだけ動けばやせるはずなのだが、ご褒美におやつを買ったので相殺もいいところ。
やめときゃいいのに、まだまだ自制が足りない女である。
ところで、帰りに寄ったスーパーでの出来事で。
夫は2連ちゃんで飲み会のため夕飯の心配が要らないぶどうさんのかごには、おやつが2つ。
レジは混んでいないのだが、それでも待つのが嫌だったのでガラガラのセルフレジで済ませようとしたとき、もうすぐ手が空きそうなレジを発見した。
ぶどうさん、セルフのレジは苦手である。
なぜなら、どこにバーコードがあるか見つけるのに時間がかかるから。
たった商品二つでも、結構時間を食うのがわかっていたので、あっさり降参してレジで会計をしてもらうことにした。
レジの女性の素早い手つきで商品のバーコードは読みとられ、あっという間に清算にこぎつけた。
ああやっぱりレジで会計してもらってよかった(うれし泣き)と思ったそのとき、ぶどうさんの心に衝撃が走った。
なんとレジの女性はいきなりぶどうさんが持ってきたかごを引っ込め、ぶどうさんのおやつをレジの台の上にそのままポンと置いたのである。
何が置かれるかわからないレジの台。あまり清潔そうではない。
荷物を両手に持っていたが、慌てておやつを台から引き離して手に持ったのはいうまでも無い。
何が起こったかわからないぶどうさん、一瞬呆気に撮られ、頭の中がハテナのままお金を財布から出し女性に渡した。
その間レジの女性はぶどうさんがお金を出すのをじっと待っている。
別に悪びれた様子も無い。
おつりを渡した後ありがとうございましたと頭を下げてくれたのだが・・・
なんでかごを引っ込めたのだろう。(次の人もレジを待っているというのに?)
なんで汚い台の上にそのまま置いたのだろう。(かごも清潔とはいえないけれど、台の上はもっと怪しいのに?)
女性の行動がさっぱりわからない上、変に潔癖症なのでかなり不快な気分になったが店をでてからなぜにこのようなことになったのかいろいろと考えてみた。
結論としては、おそらく彼女がとった行動は「嫌がらせ」の類ではなく「親切?」のつもりでなされたのだと思われる。
「レジの台は定期的に拭いていて、商品をうまく詰めるためにレジの台に置くこともあるのだからそのまま置いていいだろう。商品が2つしか入ってない買い物かごはこっちで引き取ったほうが面倒じゃないだろうから。レジ袋を購入しないみたいだし入れ物は持っているのだろうしね・・・」
などと彼女は心の中で思ったのかもしれない。
こういうのを気が利いて間が抜けているというのだろう。
ぶどうさんは両手に荷物を持っていたから、かごにいれて渡してくれたほうが手持ちの袋にゆっくり入れられた。
台に2つの商品をそのまま置かれると気持ち悪いし、両手に荷物を持った上に手に2つ商品を持ってうろうろしなければならないのは、とても困った。
正直言ってぶどうさんにとっては、彼女の親切はその時に一番して欲しくない対応であった。
人の思い、思わくはさまざまである。
翻って、ぶどうさんもこういうことはよくある。
良かれと思ってやったことが、実は相手のためになってないだけでなく大迷惑、大ひんしゅくだった。。。ってこと。
気が利いて間が抜けた。
ホント、そういう彼女の行為はぶどうさんの間の抜けた行為そのもの。
不親切なようでも手出し不要のことは、相手に任す。
心して、これに徹しよう。
親切ぶって間が抜けた、世話好きおばさんから脱却だ。
とほほ。