恒例の週末買出しにでかけたぶどうさん。
新聞を取っていないので、スーパーに行くと真っ先に向かうのが広告置き場。
本日のお買い得品は何かをチェックして、それから買い物をする。
本日のお買い得品は、カップ麺に卵に上白糖。
カップ麺はまだあるし、卵は違うところで買ったばかりだし、砂糖はてんさい糖しか買わないのでいらないや・・・と心はお買い得品から離れて買い物をスタートした。
A型のぶどうさん。
血液型がA型だからというわけではないのだろうが、売り場を順番に見ながらあれやこれや必要なものを籠に入れていく。
夫に言わせれば、かなり不思議な買い物の仕方らしい。
夫は「必要なものの売り場に直行してそれだけ買う」タイプなので、ぶどうさんの買い物は全くもって謎なのだそうだ。
売り場を順にうろうろと歩き回り、ある地点でぶどうさんの足は突然止まった。
きれいに詰みあげられた上白糖が、ぶどうさんの目の前で「買って~」と叫んでいるのをみてしまったのだ(←そんなわけ無いって)
目線の先には、紙袋から開けられたばかりのかっちりと形のついた砂糖の袋。
その前でぼんやりと眺めるぶどうさんの横からどんどん手が伸び、砂糖はつぎつぎにいろんな人の籠の中に消えていく。
上白糖1キロ98円。
安い。この辺で見た値段としては最近では一番安い。
そういえば砂糖壺にはもう殆ど上白糖が入っていない。買い置きは1袋だけ。
なんだか買わなきゃ損するような気がする。
広告を見た段階ではなんとも思わなかったのに、ここへ来てグッと買わなきゃいけない気になり購入モードに切り替わるぶどうさん。
本当にそれでいいのか。
いかんいかんと衝動を振り切って売り場から足を遠ざけたものの、歩きながら上白糖を何に使うか算段し続け、ピンとひらめいた。
そうだ、お菓子には使いたくないけど、パンの発酵用になら問題ない!
妙案に思わずにんまりしつつ、でも本当にそれでいいのかまたまた考え直し、買い物そっちのけで砂糖のことを悶々と考え続けた。
いつも買うてんさい糖の上白糖は188円。
広告の品のサトウキビのてんさい糖は98円。倍半分のお値段だ。
折角の出会いを大切にしたらどうだろう。
なにせ100円近くもお得な広告の品を買わないのは馬鹿だ。
よし、買おう!
安物買いの銭失い女ぶどうさんは、そう決めて売り場へ向かおうとしたそのとき。
100円位の差で決めたことを覆すの~?という声がした。
そうだった。
サトウキビであろうとてんさいであろうと上白糖なら蔗糖なのに変わりない。
化学的には全く同じもののはず。
でもとった植物や育てた場所が違うこと、国産の砂糖であることを考えたら、お金の問題じゃなかった。
反省。
そういうわけで、ぶどうさんのもっとも弱いポイント「値引き、お値段の誘惑」に辛くも打ち勝って、なんとか買わずに済んだのである。
いやはや、大変な誘惑であり、葛藤であった。
定価で買うか安売りで買うか、定番品を買うか柔軟に買うか、各人各様考え方はさまざまだろうが、お買い物のときはしっかりと気を引き締めて自分の決め事は守るという気構えだけは大事にしないといけないなあと思うぶどうであった。
っていうか、お値段に振り回される悪癖をなんとかしないとね。