冷蔵庫を2年前に買い換えたぶどうさんち。
買い替えのとき、そして片づけを始めてから怪しげなものは徐々に駆逐されていった。
駆逐されたが・・冷蔵庫の中身は流動するもの。
無くなったと思ったら、また新たな火種?がやってくる。
それは貰い物だったり、なんとなく買ったものだったり、食べ残しだったり。
これらに加え、ぶどうさんと来たら食べずにいたものを食べきるために無理やり冷蔵庫に入れ込むことがある。
それが缶詰だったり瓶詰めだったりという保存物。
現在ずーっと食べなかった缶詰や瓶詰めが3~4個ごろごろと冷蔵庫に眠っている。
缶詰においてはとっくに賞味期限切れ。
缶詰の場合は、缶が錆びたり膨れたりしていなければ食べられる。
それをいいことに、延ばし延ばしで食べずにいた。
冷蔵庫を開けるたびに、でかい缶を無意識に眺め、そして扉を閉じる。
ちょっと自己嫌悪。
邪魔である、でも食べないと捨てられない。
そのとっくに賞味期限をすぎた缶詰は、果物缶のマンゴー。
マンゴーの缶詰が安かったのでついなんとなく買ってしまったのだ。
ぶどうさん、食べもしないのに果物缶を買うことが多い。
非常食と、お菓子作りに使えるかなあ、というので、安いのを見ると欲しくなる。
そして、買う。
のだけど、大抵賞味期限をすぎてから食べるのが常。
特にマンゴーなどは、夫がトロピカル系の果物を嫌うため、自分しか食べないとわかっていたのに買ってしまった。
一体そのとき何を考えていたんだろう・・・(--;)
ぶどうさんが缶詰で好きなのはパイン缶、白桃缶。
これらは安いというのもあるが、生の果物でも缶詰でも大好きだし入り数が少ないので別に問題ない。
マンゴーも好き。
好きだけど、冷蔵庫に潜むマンゴー缶は通常のものと違いかなり大きい。
一人で食べるにはかなり大変な代物。
これが食べる気持ちを鈍らせる原因だった。
買ったときはでかさと安さで喜んだけど、これが重荷になるとは。
己の浅はかさにちょっと嫌気がさしながらも、真剣にどうやって食べきるか考えたぶどうさん。
考えるより実行するほうが早いので、とにかく缶を開けることにした。
開けてみてびっくり。
以前買ったマンゴー缶のように細長いマンゴーがごろごろしているかと思いきや、細かく切ったくずのようなマンゴーがうようよとシロップに浮いていた。
ああ、だから安かったのね・・・・
何年も前にどこで買ったかさえ覚えていないマンゴー缶は、ぶどうさんの予想を超えた形で、いや、ぶどうさんの想像とは全く違った中身をあらわにし価格の理由を教えてくれた。
これじゃあ、フルーツカクテルマンゴー版じゃないか・・・
ちょっぴりとほほな玉手箱を開けた気分ではあったが、中身はきれいなまま、マンゴーの切れ端がシロップの海をひしめいて泳いでいるのをみると、そんなにハズレでも無いようだ。
一度では食べきれないので中身を消毒した密閉容器に2つに移し、チマチマと食べることにした。
はあ、懸案の缶詰一個終了。
しかも缶の回収日前。ヨシッ!パーフェクト。
これで冷蔵庫の懸案物が一個減った。
あとは密閉容器の中身を食べ切るのみ。
さあて、それが無くなったら今度は何を放り込むかなあと、いそいそと納戸部屋の保存食をとりにいくぶどうであった(懲りないやっちゃ)