両親が孫に会いに行くという。
ぶどうさんちには子供はいないので、もちろんぶどうさんの兄弟のとこにいる子供のところへ。
世間では立派な老人である両親。
自分で計画して自分でいくというのだから、すごい。
何がすごいかって、飛行機に乗って都内のバスや電車を乗り継いでいくのだ。
ど田舎に住み続けた両親にとって、東京は複雑怪奇なはず。まさにアドベンチャーさながら。
それもそうだろう、両親に比べたらずーっと若者のぶどうさんだって都内はわからない。
東京に住む機会は全くなかったからね、たまに行ってもついついさまよってしまう。
孫が生まれてからもう何度目だろう、自分たちの旅行にさえ行かなかったのに何かにつけ孫に会いに行くようになった。
その孫の親、つまりぶどうさんの兄弟だが、ここは共働き。
共働きだから自分達で迎えにいけない。
他の兄弟が迎えに行ったこともあったけど、今度の上京では誰も行かない模様。
で、結局ぶどうさんが迎えに行くことになった。
どっちもどっちの田舎もの。
殆ど知らない街に行って迎えに行くなんて無謀な話だ。
誰かが出来ることをやればいいというのだろうけど、それじゃあ両親も不安だろう。
なにしろぶどうさんは方向音痴なのでね。
なんだかちょっと両親が気の毒になってしまった。
そして、もうちょっと何とか段どりできなかったもんかなあと思ってしまう。
ぶどうさんがいくことにしたからいいけど。・・・保証はないところがミソ。
それでも孫に会いに行きたいんだねえ。
時間とお金と労力とを使って・・・病気が悪化するかもしれないリスクをもって。
きっとそんなの問題ないんだろうね。
ホストは、すると決めたらやれることをちゃんとわきまえて、誰かに助けてもらうなら適任者を派遣するべきだ。
老親の短い旅を楽しく充実したものにしたいじゃないか。
さあて、ぶどうさんはどこに二人を連れて行こう。
ちゃんと目的地につけるかどうかは、いや迎えの場所にいけるかも、神のみぞ知る?