ベンジャミンスポック博士。


この名前は日本でもかなり有名らしい。

昭和40年に日本で発売されて以来現在もスポック博士の育児書は出版され続けているらしい。


ぶどうさんは子育てをしていないので育児書なんてものに縁はなく、名前さえ知らなかった。

スポック博士の育児書は一時は母子手帳に掲載されるほどだったようだ。


昭和40年といえば、ぶどうさんの世代。


そのあたりから核家族が増え育児書が教科書となる家庭や、同居で子育てに関して嫁姑の間で食い違いが出始めてきたころ・・・かもしれない。


そのときぶどうさんは子供だったからね、真偽のほどはわからないけどスポック博士の育児書がお祝いに贈られる位のベストセラーだったというから、どこの家庭にもあったのではないだろうか。


ところで、この育児書。

日本版とアメリカ版は版が異なっていて日本のそれは後れているのだとか。


そして、書かれていることが決定的に違う項があるという。

(気になる方はご自分で探して確認くださいね)


異なる理由の背景は、スポック博士自身の思想の変化にあったようだ。

晩年スポック博士は病を患い、マクロビによって体調を回復しそのごベジーに転向したようだ。


その影響で、最新版の改訂に高齢ながら積極的に関り一部書き換えたという。


ぶどうさんは子育てはしていないし専門家じゃないからスポック博士の言っていることが正しいかわからないし、マクロビもいいところはあるけど疑問のほうが大きくてやらないので推奨しないけど、スポック博士は考えを変えて内容を変更したようだ。

出版は1998年。


けれど日本の育児書は何年経っても古いままって、一体どういうことなんだろう。

よっぽと誰かにとってまずい内容なんだろうか。

乳製品業界への配慮ってやつですか?(はい、イヤミです)


さらに驚いたのが、スポック博士の育児書はもう古いというか間違いがあるから、さらに昔の日本従来のやり方に戻しましょうという意見があったのである。


とくに離乳期には大きな間違いがあって、もしスポック博士の言うとおりの月齢で離乳食を始めたらアレルギーマーチになるという報告だった。

他に添い寝しないだとか、冷たいミルクを飲ませてもいいとかの点については、真っ向反論されていた。


育児書はめまぐるしく内容が変るといわれるし、時間とともに破棄されていくと聞いた事がある。

物事には正解も間違いもないしやってみなければわからないが、育児に関しては間違いがあっては一生の問題となることもある。


そのわりにスポック博士の育児書は異様なまでのロングセラー、現在も内容に疑いを持たずバイブルのように読んでいる人がいるのかと思うと気持ちが沈む。


いいこともかいてあるのだろうが、明らかな間違いがあれば即刻訂正するのが道理だと思うのだが。


子育ては人育て。

親も子供もともに育っていくというのが実際で、やってみなきゃわからないことばかりだろう。

育児書は孤独な子育てをする人にとって最高の指南書であるのに、そこには時代とともに変化するであろう真偽のわからないことがのっているというのは憂慮すべきことではなかろうか。


また、最新の子育てだとか、有名な高名な○○教授が発表していることだからとそれを鵜呑みにするのもどうだろう。


こういう時代になったからこそ自分の手と頭を使って、必要な情報を手に入れたり引き出すことを学んでいかなければならないのかもしれない。


そして子育てこそ人の知恵に耳を傾けるべきものではなかろうか。

育児書よりおじいちゃんおばあちゃんの言うことのほうが一理ある可能性は高い。


昔からのやり方で何がよくて何が悪かったかを考えながら、情報を集めながら、育児書から一歩はなれて客観的に物事を見て、自分の子育てをする姿勢が大切なのかもしれない。


それが出来るようになるには、人の手が借りられる環境というのも大切だろう。


子供の数は減ったものの、人の手や人の知恵が足りず育児が難しい時代となった日本。

子供は社会の宝。


その子供達を健やかにのびのびと育て、将来社会の柱となってもらうために、親やその上の世代はしっかりと日本を守り大小の環境を整えていこうではないか。


ぶどうさんはスポック博士の育児書には幸か不幸か縁はなかったけど、スポック博士の本は大人として行動すべきことを考えるきっかけとなった。


スポック博士の育児書が良かれ悪しかれ、機会をくれたことに感謝。


でもぶどうさんのまずすべきことは、読んでない本を読むことだよね。てへへへへ。