食器棚を整理しているぶどうさん。


一体いつからはじめたのか、遅々としてすすまない片付けはまだまだ続いている。


あーいつが終わりなのー。

って、自分で決めなはれ!ぺしっ!(誰ですか~)


ぶどうさんちの食器棚は120センチもない、小型のもの。

形はオーソドックスで、上下2段に分かれていて、上は引き戸のガラスのはまった棚、下は木のひき違いの扉。


上は毎日開け閉めするが、下は用がない限りはしない。

その下の段に何があるかというと、使っていない箱入りの食器類多数。


箱に何が入っているのかは見ればわかるので問題ないが、箱に入っていない半端なものもバラバラと扉の中に納まっている。

いや、納まっているというよりは見えないことをいいことに放り込んでいる。


放り込まれているものは大抵多すぎるもので、必要数以上のものが待機している状態。

その中のひとつにしゃもじがあった。


ぶどうさん、平常使うしゃもじは1本だけ。

それなのに、4本ものしゃもじが下に放り込まれていた。


で、断捨離ならその4本を捨て、ってことになるんだろうが、そこはほれ、ぶどうさんのこと。

いろいろ言い訳つけてはとっておく訳だ。


言い訳といっても言い分に近いともいえる。

平常使っているしゃもじは、かれこれ20年近く使っているシロモノ。

はっきりいってボロだ。

ボロで新しいのに変えたいと思っている。


思っているものの、待機している4本がこの代わりになると思えない。

なにしろ、1本は短い竹のしゃもじ、1本はおひつ用の漆塗りのしゃもじ、そして残り2本がくっつかないしゃもじなのだ。


え?くっつかないしゃもじがあるじゃないかって?

それあるなら変えればいいじゃないかって?


うーん、それがね・・・・


くっつかないしゃもじって、本当にくっつかないかというとそうでもない。

ご飯を移した後のしゃもじについたり埋まったりしている米粒ってかなりあるし、そうすると凸凹のないしゃもじのようにお釜に米粒を擦り付けることができないし、洗うときは歯ブラシで凹んだ所をきれいになでないと糊が残っているしで、いいところがない。


くっつかないしゃもじはものによっては感動的にくっつかないという話だが、どうもうそ臭くしか思えない。

物珍しさで入手した当初は何度か使ったが、あまりの不満さに以前から使っていたしゃもじをもう一度使うことにしたという経緯がある。


片付けしている身だし、ボロのしゃもじを使い続けるくらいならと、1週間前から再びくっつかないしゃもじを使い始めたぶどうさん。


・・・やっぱ不便なところは変わらない。


ところでそんなに不満なのになぜくっつかないしゃもじが2本もあるのか。

その理由はどちらも買ったものじゃないから。


今使っているくっつかないしゃもじは、現在使っている電気炊飯器についてきたしゃもじ。

もう1本は、通販でお米を買ったときにもらったプレゼント。しかも未開封。


電気炊飯器についてきたくらいだから、炊飯器で炊き上がったご飯を想定したしゃもじであったはずで、ならばくっつきは最小限なはず。

だが現実はくっついた挙句つぶれた米粒の糊が凸凹に入りこむ。


1週間使って役に立つのかたたないのかさっぱりわからないこのしゃもじに見切りをつけ、未開封のものにチャレンジしたい気持ちになってきたが、これもダメだった場合どうしよう。


もしかしたら私の使い方が悪いだけで他の人が使ったらくっつかないかもしれず、もしそうだったら未開封のものは新しいまま誰かに上げたほうがいいのかもしれないと思うと、なんとなく開けたくなくなってしまう。


うーん、くっつかないしゃもじって本当にくっつかないんだろうか????

知っている人おしえて~~><


しゃもじ一本、300円くらいなもんだからダメなら使って捨てればいいものをウジウジなやんでいるぶどうさん。

どうりでちゃっちゃか片付かないわけだよ。


ぶどうさんちの場合しゃもじはマックス3本でいいはず。

いやいや、本当は1本でいいはずなんだけどね、竹製のは菓子作りに、漆塗りのは電気釜には使えないし惚れて買ったのだから捨てられないのだよ。


だから3本。


結局ボロは今のところ控え状態にはあるものの、くっつかないしゃもじに嫌気がさしたらすぐに使えるようには出している。

思い切りの悪いこと。


しゃもじ一本に、途方に暮れるぶどうさん。


まだまだ修行が足りない似非マダムぶどうであった。