老舗の洋食屋さんの手入れの行き届いた店内に感心したぶどうさん。
丁寧に手入れをすれば、古いとか新しいとか関係なく「ものは輝く」ということを目の当たりにしたのである。
家にたった3脚しか椅子はないのに、磨いたことは殆どない自分を恥じた瞬間であった。
一方びっくり仰天チェーンホテルでは。
こちらも設備等は古いであろうことは想像していた。
何しろ、パックで一番安かったから。
このホテル、会場へのアクセスのよい駅にあったし、名前自体は大きなホテルだったので安心していた。
なにより駅から離れているのに(離れているせいで安い?)今まで営業できたのだから、サービスは悪くないだろうと勝手に勘違いしたのである。
行ってみれば駅からものすごく遠いけど、普通のホテルであった。
フロントも普通にきれい。
フロントの対応も普通で、冷蔵庫は節電のため切っておりますのでスイッチを入れてくださいとまで言われる。
悪くなさそうだと安心しつつ、エレベーターを降りた瞬間に一抹の不安がよぎった。
客室ホールの壁紙が浮き上がっていたのである。
一番目立つところを直さないのはなぜだろうと不審に思いつつ部屋に入ったが、部屋も不審だらけ(笑)
冷蔵庫の電源は入っているし、テレビの電源は1つのリモコンじゃつかないし、備品の消臭剤は殆ど空だし。
設備の古いのと、備品の消臭剤はたまたまだから我慢するとして、驚いたのが掃除と手入れのひどさ。
風呂は臭いしカビが生えているし、髪の毛が1本ならず2本落ちている。
トイレは、今まで「消毒済み」という紙が張ってあるのが普通かと思っていたがなにもなし。
洗面所のコップや飲用のガラスのコップ類もビニルに入ることなくそのままおいてあった。
ポットは錆びているのは仕方ないにしてもきちんと手入れしておらず、茶の跳ね返った後などがそのままついていた。
まあ安いから仕方ないのよね・・・などと思ったが、ベッドメイキングしたであろうシーツには皺はなかったが髪の毛が落ちており、あろうことかベッドサイドには空のペットボトルが落ちていた・・・・
この瞬間、脱力したぶどうさん。
この部屋は掃除業者がまともじゃないというかこのホテルの管理の手抜きでこういうことになっているのだと悟ったのである。
まあしかしその後も不審なところは見つかる見つかる。
風呂の換気口はゴミだらけ、ドライヤーの給器口にもびっちりごみがつき掃除した様子はなし。
それどころかソープのディスペンサーはかなり年代もの風で、ほぼ空になっているものがありいれている気配なし。
すごすぎる!このホテル、悪い意味で。
クレームは面倒なのでそのままにしてもう寝ることにしたぶどうさん。
枕に頭を乗せて、ふと気がついた。
ただの羽枕じゃん。。。。。。。。。
たしかに、ホテルのしおりには全室テンピュール枕を用意していると書いていたはずなのに?????
一日の最後に、不審というか確実な嘘まで発見。
なんだかなあ。駅に遠い上初歩的なことさえできていないこのホテル。最低とはこのことかと。
あまりのサービスに、後日このホテルの口コミをみてみると。
クレームへの丁寧な応対の割には全然改善しないところなのだということがわかり、2度びっくり。
老舗の洋食屋の古く小さいながらも手入れの行き届いた店内と、チェーンホテルの手入れどころか約束さえ守れない経営を対照的に見せられた出来事であった。
いやあ、しかし、パック旅行のホテルはまあまあお値段のいいホテルが多いと思ってたけど、こういうのも入っているんだなと勉強になった。
出張するときホテルを予約する前に念入りに口コミを調べる夫の謎の行動がやっとわかったというか。
これは東京という土地の問題ではなく、ホテルの姿勢の問題で、働いている人の問題だ。
こういうホテルもあるということで、皆さん、ご用心。
つづく