夕飯の支度をしていたぶどうさん。


冷蔵庫を漁りながらふとガスレンジをみると、本体左端になにやら赤い光が見える。

赤い光を発するものなど思いあたらず、慌ててガスレンジを見に行ったところ、赤いランプが点灯していた。


ランプの下には、電池交換サインの文字が。

なんと、ガスレンジの着火用電池が風前の灯?だったのである。


このガスレンジは、北国に来てから購入したもの。

3年以上は使っている。

それ以前に使ってきた他のガスレンジには、電池交換サインなどついてはいなかった。

電池が切れたらいきなりつかなくなる、という原始的なパターン。


ま、代々安物だったんだけど・・(現在のもかなり安物)

ゆえにそんなランプの意味など、本体に書いてない限りわからなかったに違いない。

ランプのおかげで、めでたく心の準備ができたのである。


翌朝弁当作っている最中に電池切れしなくてよかった、と胸をなでおろしたものの、ランプがついているだけですぐに電池が切れる様子はない。


切れたときに交換すればいいやとお気楽に構えることにして、交換用の電池をおいたであろう場所を探してみた。


電池はあった。

単Ⅱ電池一個。

あったが、やたら古ぼけてる。

使用期限が2009年で切れているし。


使っていないと思っていた電池がそんな状態だったのでちょっと不思議な気持ちを抱いたが、スペアはあるから安心しきっていた。


交換用ランプがついたら一両日中に電池は切れるかと思いきや、朝昼晩食事の用意をして4日経っても電池が切れる様子がない。

赤いランプは相変わらず点灯しっぱなし、それでもガスは点く。


朝の慌しいときに電池が切れて交換の仕方がわからなかったらいけないので、予行練習として一応電池ケースを開けてみることにした。


開けてびっくり。

なんと、予想通り単Ⅱ電池ではあったが、2個も入っているではないか!


2個~?!スペアは1個しかないぞ!


なんでガスレンジの着火用に2個も必要なんだ!!


ぶどうさん、ガスレンジの着火用の電池は通常単Ⅱであり、必要数は1個であると信じてきたのである。

実際今までそうだったし。

しかし、それは常識ではなかったのだ!


よくみれば、電池ケースのフタに単Ⅱ電池2個と書いてある・・・○×△・・・・・


(確認しなかったのね、ぶどうさんよ・・・・)


何たること、電池が足りない。

さすがに1個だけじゃ用はなさないよね・・・1個だけだったらガスコンロ一個分だけ点くってこともないよね?


・・・・・あるわけないか・・・・・。


じゃあ、なんで1個だけ乾電池をスペアとして取っていたんだろう。

もしやスペアだと思っていた単Ⅱ電池、これって、以前のガスレンジを捨てる前にそれから取り出したものかも・・・?(以前のガスレンジは処分が間に合わず&規格違いのため使えず、北国に持ってきて捨てた)


だから1個なのか。


がっくし。


事態の緊急性にやっと気がついたぶどうさん、なんとか電池を手に入れなきゃと焦り始めた。

単Ⅱ電池なんて、地震後品薄になった上価格高騰した代表商品の1つじゃないか。


もしかして、どこにもないかも。あってもめちゃくちゃ高いかも(青い顔)


観念したぶどうさん、夫に助けを求めた。


夫は呆れかえり、用意の悪い妻にもっと早く言うように諭した。


ううう、すまん、夫よ。


幸い休日の朝ごはんまで電池はなんとか持ちこたえ、無事単Ⅱ電池を購入することができた。


しかし昼を過ぎてもおやつの時間をすぎても一向に電池は切れる様子はない。

切れるまで電池は使うことにして、切れてから換えればいいさとのんびりするぶどうさん。


必要なときに必要なものはちゃんと手に入ったんだし、これはこれでよかったのだと、青い顔をしたことをすっかり忘れ相変わらず横着なぶどうであった。