夫に弁当を作っているぶどうさん。
暑い7月に入り、食中毒が気になり始めた。
作るおかずに煮物は避け、水分の多いものは避け、勿論生物は入れない。
そうなると入れるおかずが限られてきた。
だからワンパターン。ごめんよ、夫。いいわけです。
5月から弁当をはじめ、早3ヶ月。
中だるみである。
弁当を再開するに向けわざわざ購入した弁当箱は、2段重ねの総容量900ml。
はじめは入れても入れても一杯にならないおかず入れに苦戦した。
一体型のぺらっとした弁当箱ならご飯を増やしたり広げたりしておかずの部分をフォローできるのに、2段重ねだとそうは行かない。
ご飯は下段に、おかずは上段にぴっちり分けてそれぞれに入れねばならない。
おかずが少ないと、見た目なんとも侘しく貧乏臭い。
ところが人間なんとか慣れるもので、回数を重ねるうちに適当におかずを入れる技術を体得してしまった。
弁当を持っていきはじめて暫くはあまり弁当に注文をつけなかった夫。
しかし、だんだんと不安になったのか、こう注文をつけるようになった。
「弁当の中身減らしてくれ」
減らしてくれったって、おかず入れにおかずが少ないと侘しいしなにより主婦の名折れである。
見栄っ張りのぶどうさんのこと、それだけはできない。
けれど、夫が言うのももっとも。
それというのも、弁当を持って行きはじめてから太ったというのだ。
確かに・・・!ぶどうさんも実は弁当を作りはじめてからさらに太っているのだ。
その理由は以前書いたとおり。弁当の残りを平らげた上におやつもしっかり食べているから。
話を戻そう。
どうもご飯の量もおかずの量も作り始めたときよりも多くなっているらしいことに薄うす気がついてはいた。
そんなに品数の入っていない弁当のこと、品数を更に減らすことはできないし、量を減らせば寂しい。
どうしたものかと思案していた連休明け。
弁当のおかずを前日に用意するのが面倒で、2段重ねの弁当箱ではなくスペアのお弁当箱にご飯ものを主役にした弁当を持たせた。
スペアの弁当箱は一段で、容量が720mlくらい。
2段のものよりは小さい。
ご飯ものが主役なので当然おかずはすくなくて、ちょっと楽勝。
でもこれは手抜き技だしね、などと思っていた。
帰宅した夫はさぞ不満を口にするだろうと思ったが、さにあらず。
「あれくらいがちょうどいいから、こんどからあの弁当箱にして。洗うの楽だし」
なんと、ふるくて小さい弁当箱がいいとな。
通勤バッグに入らないのに?
あはれ、通勤バッグに入るようにとわざわざ購入した2段重ねの弁当箱は3ヶ月経たずしてお役ごめんに。
まあ、でもいいよね。
3ヶ月使ったんだし。ひと月の弁当代を考えると充分元は取ったしね。
そういうわけで、ぶどうさんの苦闘の日々はちょっと小休止。
小さくなった弁当箱におかずとご飯を詰めることになったのである。
が。
楽勝と思っていたこのちいさい弁当箱、改めて詰めると今度はおかずが入らなさ過ぎてイライラする!
つい2段重ねに入れ替えようかとさえ考えたぶどうであった。
・・・・・慣れって怖いなあ。