山椒の実を買ったぶどうさん。
早速ネットで山椒の実の佃煮を検索してみた。
昔ならレシピを探すために本を引っ掻き回し、なければ図書館に探しにいくしかないことを思えば隔世の感がある。
すぐさまいろんなレシピが引っかかった。
引っかかったのはいいが、各者各様、いろんなうやり方かつ配合で、しかも味がどんなのか全然わからない。
けれど山椒だけで食べるわけじゃなく昆布と一緒に炊く予定なのだし、山椒の実が昆布煮に放り込める形であればいいのだと思い直し、一番手軽そうなのを選んでみた。
難しそうと思っていた山椒の佃煮は、レシピをみたところ案外たやすく、手が要るだけであった。
材料は家にある単純なものばかり。
早速取り掛かろう!と思ったが。
何やかや忙しくあっという間に数日がたった。
やばい、これはやばいぞ。
さすがに産直の品は流通に時間がかかっておらず採れたてといえど、数日冷蔵庫に寝かせてしまったので慌てねばなるまい。
山椒はあくが強くあく抜きが必要なため、まずはその作業から取り掛かった。
袋をあけ、洗うと山椒の香りがふんわりと立ち上る。
なんとも心地よい香りだ。
山椒の強烈な香りを想像していたので、しり込みしていたのだが、なんというすばらしい香りだろう。
気分がすっきりしてくる。
こういうのをアロマ効果というのだろうか。
台所中に香る山椒の爽やかな香りを楽しみつつ、ぶどうさんの佃煮つくりが始まった。