納戸部屋を食糧貯蔵庫にしているぶどうさん。
その過信を改める日がとうとう来た。
食パンにカビが生えたのだ。
食パンにカビが生えるなんて当たり前の話なのだが、ぶどうさんが心底驚いたのには訳がある。
ぶどうさん、食パンは作るものであったためしばらくパン屋で食パンを買ったことがない。
ゆえにパンにカビが生える事態などすっかり忘れ去っていたのだ。
一言で言えば管理不足ってことね・・・
件の食パンは、土曜日のお昼にパン屋で購入したもの。
すでにスライスされ袋詰めされていた。
2枚入りプラス端っこ付の、当日販売商品。見切り品ではない。
日曜日に1枚食べ、そのまま常温で放置。
火曜日の朝、カビが生えているのを発見したという次第。
月曜日に見たときは、カビはなかった。
カビの生えたパンを直接は触っていない。
それなのに、カビが生えた。
なぞだ。
あまりにカビが生えるのが早すぎる。
そう思うのは、ぶどうさんの作ったパンがかびないからだ。
なぜかびないかは、これまた謎。
謎なのだけど、汚宅であるぶどうさんちにカビ菌がいないわけがない。
この食パンを買う前の日に作ったパンが一緒に納戸部屋に置かれていたのだが、これには全然カビはない。
かびないどころか、水曜日まで普通に常温で食べられた。
パン屋の食パンはかびる。
これ常識。
・・・なのか?
少なくともパン屋でスライスされているという点において、かびるリスクがないわけじゃないと思うのだけど、気になるのでネットで検索してみた。
調べてみれば、そういう意見がちらほら見られる。
パン屋のパンは袋入りの工場パンよりはかびやすいらしい。
その理由は、食パンに保存料を使っていない良心的なものだからだと。
一方で、山崎パンなどの袋入りパンはかびにくいのは添加物のせいだ、と書いてある。
なるほどー。
保存料や添加物のせいでかびないのか。
・・て、ぶどうさんの作るパンにも勿論添加物はない。
でもかびない。
世の中の人は本気でこう信じているんだろうか?と、頭をかしげることしばし。
原因をもう一度考えることにしたぶどうであった。