基本的な料理を基本の味付けでつくり、基本を身につける。


おお!なんとすばらしい考えだろう!


下からコツコツ積み上げていけば、いずれきっと料理上手への道が開けるはず。


手堅く歩みを進めることで確実性を求めたぶどうさん。

普通なら、これでうまく行くはず。そう、普通なら。


まずは基本を抑えたお料理の本から、いくつか選んで作ることにした。

だって、これが王道だもの。


しかし、すぐにこの方法は頓挫することになった。


まずいのだ。

まずいというか、全く味付けが口に合わないのだ。


本の中の写真の出来上がりだけみても、こってりつやつやでいかにも味が濃そうであるのに「本に書いてあるから」おいしいだろうと思い込んだ自分が愚かだったことに気がついた。


百歩譲ってこれが万人のおいしいという評価を得られるものだとしても、私の体にはあいそうにない。


。。。なぜなんだ?


素材も、調味料の割合も、きちんと量ったし、ちゃんと入れた。

難しい手順やタイミングなんてなかった。


だのになぜ。


ぶどうさんの漂流が始まった。


ひゅるるるる~~~~~~