おいしいといわれる料理を作れるようになろう!と決めたぶどうさん。
一口に料理上手になりたいといっても、方向性はいくつかある。
今までのレパートリーに得意料理を増やすのか、満遍なく何でもできるようになるのか。
栄養的にバランスのよい食事を提供できるようになりたいのか、細かいことは考えないのか。
機能性や美容(ダイエット、アンチエイジング)を重視ししたいのか、ただおいしければいいのか。
楽して手早く作りたいのか、時間と手間をかけてでも作りたいのか。
一度の食事をレストランのコース料理のようにトータルに演出できるようになりたいのか、定食屋のように献立として成立していればいいのか。(定食屋さんを軽んじているわけではありません、念のため)
ぶどうさんの場合、主婦業が仕事。
仕事だから常に上を目指さねばならない。
・・・・が、まあとりあえずどうしたいか、どうなりたいかを上記の項目を考慮しながら思い描くことにした。
一番手っ取り早いのは、得意料理を増やすことだろう。
できれば栄養バランスがとれて美容にいいいものがいい。
楽して手早くできればもっといい。
お客様を招いてコース料理のようなものを出せると見栄もはれるし♪
・・・・なーんて、都合のいいことを最初は考えたが、それはちとおかしいことに気がついた。
家庭での食事こそ一生を通して続き、心と体をつくっていくもの。
毎日の習慣やエクササイズと同様、ある一定の時間を使って心と体に栄養となるものを作り上げる努力というものが必要なんじゃないだろうか。
そう考えると、手っ取り早く得意料理を増やそうとか、楽して手早くなんてことは邪道だ。
家庭料理だもの、続けることこそ大事なのだから楽に手早くということは必要だ。
しかしそればかりを追求しがちになる可能性が高いので、ここは満遍なく、丁寧に一つ一つやるということを身につけることにした。
手間をかけた、丁寧な料理はおいしいことを知っているから。
栄養バランスや美容にいいものを食べるのは賛成だが、巷の栄養学や美容にいいという食べ物、一義的な食事法に傾倒することの危うさを考えると、本や情報を鵜呑みにするわけには行かない。
実践して自分の体にとってよければ続ける、悪ければやめるという姿勢を持つことにした。
これは殆ど言い訳に近いが、毎日レストランのようなコース料理を食べるわけにはいかないだろう。
どっちかというと定食屋の温かみのほうが自分にしっくり来るし、食べ飽きないのは定食屋だ。
レストランのコースもどきは、ハレのときだけでいい。
お客様が年何回くるかというと、ほとんど一度もみえないし。
よって、目指すところは決まった。
丁寧に一つ一つ(たまには手を抜くけど)小さなお料理でも手間をかけて、体に耳を傾けながら料理をする。
ハレの料理はいくつかあればよく、常に食べる料理をグレードアップするほうに力を注ぐ。
料理やその行為が家族の笑顔に繋がるよう、楽しい食事の場にすることも忘れないように。
では、具体的にどこから着手するか。
それは、ぶどうさんに何が足りなかったかを省みることからはじめることにしよう。
ぶどうさんの挑戦は次の段階へとステップアップした。・・・と思いたい。