市場調査という大掛かりな名前でトイレットペーパーの値段と質を調べることにしたぶどうさん。
値段は別にして、質って言っても使ってみなきゃわからないものだから、ただ見るだけというお粗末調査。
見た目は品質を物語るのだよと勝手な理屈で、無理やりゴー!
車を持たないぶどうさんのこと、調査するのは歩いていける近くのスーパーとホームセンター、ドラッグストア。
トイレットペーパーはかさと重量があるため、生活圏内の、車ではなく歩いて買いにいける場所だとうれしい。
その条件を生協も満たすので、一応生協のチラシも参考にすることにした。
それぞれを見てみると、どこも12ロール300円前後が基本。
ホームセンターと生協は、自社ブランドや開発商品がある。
シングル、ダブルの両方を扱っているのがありがたい。
ホームセンターは18ロール入りを扱っており、イ〇ンと大体同じ位の値段だ。
ただし、あまり紙質がよさそうにない。
生協の開発商品のコアノンロールという芯のないものは、1ロールあたりの長さは長いがお値段高め。
実家で使っているからわかるが、紙質は悪くないものの芯の部分にいつもイライラしたのでこれは問題外。
シャワートイレ専用、色つき、香りつき、プリントものだったりするとお値段はあがるか、1ロールあたりの長さが少し減る。
しかもこういったものは、ダブルだけしかない場合が多い。
バージンパルプのものは、みためよく、柔らかでちょっと高級感がある。
割高なので、はなから買うつもりはないがシングルとダブル両方ある。
その他、再生紙使用もので、見た目よく、やわらかそうで香りつきのものが、やはりシングルダブル両方並べておいてあった。
お値段も、バージンパルプものより若干お安い模様。
一体この中のどの商品が特売になるのか、皆目わからなかった私はしばらく待つことにした。
予想としては、バージンパルプものか、とおもっていたのだが。
それほど日にちを待たず、新しい広告に日替わり商品としてトイレットペーパーの姿を確認。
チラシ3日目に再生紙使用のものが12ロールで288円。
ちょうどその日買い物に行く予定があるので、手に入れることができそうだ。
このお値段なら、それほど安くもないし売り切れることなんてないだろうと思うものの、ちょっと不安になって早めに出かけることにした。
必要なものを買い物かごにいれ、大物のトイレットペーパーを最後にかごに入れるべく売り場へ行くと、かなり商品の数が減っていた。
それでも馬鹿売れという感じでなく、ぼちぼち売れている、そんな感じだ。
商品がまだあったことに胸をなでおろし、私は当然シングルを買おうと手を伸ばした。
だって、シングルがないんだから。
するとそこにお客さんが入れ替わり立ち代りトイレットペーパーを求めてやってきた。
当然安売りのトイレットペーパーを買うのかと思いきや、このお客さんたち、全く予想に反した行動に出た。
一人はプリントものを、一人はバージンパルプものを、一人は色香りつきのものを。
何の迷いもなく手にとって、値段もみずにその場を立ち去ってしまった。
なぜに特売品があるのに、通常商品を、定価で買うの?
ぶどうさんの頭はハテナで一杯。
ようやっと我に帰り、再び商品を眺めてみると、なるほど、特売品といっても割高商品と12ロール50円も差がない。
それなら気に入ったものを買ったほうがマシ、ということなのか。
使い捨てとはいえ、たかがトイレットペーパー、贅沢のほどは知れている。
突然そう気がついたことで、一体この特売品を今買うべきかとしばし熟考。
そういうわけではないのでは?と結論付け、結局買わずに帰ることに。
買うなら今あるダブルを使った後、いり数の少ない上質のダブルを夫用に買い、私の分をシングル18ロール入りで買えばいいのだと結論付けたのだ。
今家にあるダブルは特売品の低品質品なのだから、無駄だといってもたかが知れているではないか。
それから2週間以上たった。
結局今もまだトイレットペーパーを購入していない。
シングルはあと残り2個。
さあ、ぶどうさん、どうするんだろうね。