何の気まぐれか、お蔵入りしていたサラダスピナーを再び使い始めたぶどうさん。
サラダだけでなく、てんぷらネタの水切りにも大活躍。
使ったらつかっただけ便利さを享受するのだけれど、使わなくなるとさっぱりになる。
このサラダスピナー、二人家族用にしては異様にでかい。
でかいゆえ、収納に邪魔。
邪魔ゆえに蓋を上下さかさまにして流しの下に放りこんでいたら、中のかごがゆがんでしまった。
それくらい、チープなつくり。
蓋、かご、そしてかご受けのボウル全部がプラスティック製で、傷がついたら衛生的ではないかも?という代物。
けれど、サラダ用の野菜は軽いため大きな傷がつくことはなく、かなりきれいな状態で使うことはできる。
大きいゆえの利点はあった。
たとえば、ジャムを作るとき洗った苺や塩水につけたりんごをぐるんぐるん回すことができる。
・・・・が、これはかごがゆがむまでのお話。
中のかごがゆがんだあと、この異様に大きいサラダスピナーは少な目野菜しか水切りできなくなった。
なぜなら、蓋が中かごと合わずやっとこさ閉まる有様で、その上外のかご受けは〇、中のかごは楕円なため均等に回らないのだ。
量が少なかったらなんとか水切りできる。でも多くなるとダメ。
それでも何年間も思い出したように取り出しては、だましだまし使い続けた。
使いにくい道具をなぜに捨てずに使い続けたのか。
それは、見た目がそれほど傷んでいないこともあるが、一番の理由は「使い切っていない」という気持ちが強かったからだ。
使いはじめてそれほどたたぬうちに支障がでて使用頻度がひくくなってしまったサラダスピナーは、捨てるには惜しいほどきれいなのだ。(ゆがんでいるけど)
それに、買い換えるとなるとまた選びなおさねばならない。
それが面倒でもあった。
できればより小さいのに買い換えたいという希望はあるものの、納得いくものがないし使用頻度に疑問があるためそれほど高価なものを買うつもりは毛頭ない。
生協などで、デザインに少々難ありの安物の注文がたまにくるが、こういうのは願い下げ。
せめて雑貨屋にあるくらいのかわいいタイプがほしいのだ。
チリスやオクソのサラダスピナーは有名だけれど、お値段が高い。
あのタイプよりはレトロな手回しのほうが水切りができる気がするので、構造的にも却下。
そんなこんなでサラダスピナーの買い替えには消極的であったのだが。
偶然ネットショップでサラダスピナーの記事を目にしたある日を境に、サラダスピナーの情報が次々に飛び込んでくるようになった。
私の希望する手回しぐるぐるタイプが、いろんなメーカーから出ているのを知ったのだ。
お値段は、ボウルがガラス製であったりステンレスであったりというのでさまざま。
けれどどうにもこのサラダスピナーを使い切ることはできなさそうで、買い換えるつもりは全くなかった。
ところがある日。
久しぶりに取り出したサラダスピナーを棚の上に片付けながら、ふと魔が差した。
大体つかうのに不便で使わない道具があるっていうのがおかしい。
いっそ、思い切って捨てて買い換えるか?
不埒なことを考えたその瞬間。
サラダスピナーの蓋は見事テーブルの上に落下。
ものすごい音と、何やらがどこかへ飛び去るのをボーゼンと目撃することになったのである。
そのなにやらとは。
サラダスピナーを回すための取っ手。
取っ手が見事に蓋の根もとからもげて、修理不能の状態になったのある。
サラダを作りたいこの時期に、サラダスピナー使用不能。
余計なことを考えたばっかりに道具の不興を買ってしまったぶどうであった。