日曜出勤するので弁当を作って,と頼まれたぶどうさん。


弁当ねえ。

いつか作り始めようとは思っていたけど。

あまりに長いこと作らなかったので、とうの昔に弁当箱も箸箱も捨ててしまっていた。


・・・・継続して作るようになったら心機一転買おうと思っていたのよ←ほんと~?


何につめるか考えた末、使い道がなくなった貰い物のミッフィーの容器につめることした。

元来は弁当箱だったもの。

当然弁当に使っても差し支えなかろう。


久しぶりなので何をつめればいいかわからない。

弁当用の惣菜なんてうちにはないし、特別何かを作らなくていいと夫自ら言うので、野菜の下ごしらえだけして後は朝から作ることにした。


さすがに緊張したのか早めに目が覚め、朝食の支度をした後おもむろに弁当の用意に取り掛かった。

随分やっていなかったので段取りが悪い。


もたもたのろのろ、やっと出来上がったのは作り始めて30分以上経過した頃だった。

幸い夫が通常より遅めに出たために何とか間に合ったが、これが平日だったら確実にアウトだ。


これじゃあ、普通の日には用意できないね・・・・


すっかり意気消沈、しかも張り切って早起きした割には変わり映えしない地味な出来上がり。

センスのかけらもない。


明日も作ってと言うかなあ?と期待をこめて、しかしさりげなく夫に聞いてみた。


「明日はどうする?」


夫はすかさず「明日は会社で弁当頼むからいらん」


どうやら私の毎日早起き弁当作りは、信用されていないらしい。


日曜の昼にひとり弁当のおかずの残りをむしゃむしゃ食べながら、地味なおいしさを噛み締めるぶどうであった。