冷蔵庫の使い方について考え始めたぶどうさん。


問題点はいろいろある。


冷蔵庫はいつも満杯。買い物から帰ると必ず格闘が始まる。

常備菜は作らないのにいつも何かしら中途半端にあまったものがごろごろしている。

変わったもの、珍しいものがあると、ぎりぎりまで使いきらずにとっている。

菓子材料が中途半端に余ってごろごろしている。

中身が詰まっていてもあんまりなくても常に献立に困る。おかげで料理がはかばかしくない。


うーーーーーー、まだまだありそうだ。

そして問題の内容は溜め込み、買いだめ、もったいないという3大悪癖に基づいていることが明々白々。


最初にとった行動は、買わない、使い切る作戦。

なにしろステラレネーゼの私、もったいない精神で突き進む。


けれど、しばらくはうまくいくのだが、すぐに元の木阿弥。

ダイエットのリバウンドよりひどい結果になるのだ。


その理由を考えてみるに、買わないことで在庫は減るものの減ったことに対するストレスと不安でかえって買いすぎてしまうようだ。

なにしろ溜め込み癖があるのでね。


買い物に行っても買っちゃダメシグナルが頭を駆け巡っているので、特価品を見つけて小躍りすることもできない。

戦利品片手に鼻歌を歌うこともできないし。

いやなに、買いだめ癖があるのでね。


また、在庫が減れば当然料理の幅が狭まり、メニューをきめにくくなる。

そうなると料理をする時間が長くなりそれもまたストレスになる。

食材が多く入っていたほうが、献立が簡単だから。


ああ、3大悪癖恐怖の悪循環。



いったい理想的な冷蔵庫とはどういうものなのだろう。


思いつく限りでは、


開けたときに中身を見渡すことができ、一目で個々内容と賞味期限を把握でき、すぐに献立が思い浮かび、在庫チェックと不足分の補充がすみやかにできること。


なにより日々食品が回転し、常に使いたいものがあって、しかも上手に使いきれていること、これこそ理想ではないか。


どうも私の場合使い方の問題点というよりは冷蔵庫に対する認識の間違いによって起こった混乱のようにもとれる。


前回もお話したように、冷蔵庫は一時保管庫。

いつ使うかわからな食材をフルに常備するためのものではない。

それはお店屋さんの冷蔵庫であり、家庭に必要なものではない。

至極当たり前で怒られそうだが。

家庭の冷蔵庫ならば食品を保存して使いたいときに使い、使い切り、使う予定の前に補充すればよいのではないだろうか。

そうすれば冷蔵庫はいつもきれいだし、新鮮な食材を使うことができ料理がスムーズにすすむはず。


なんだ、そうすればいいんだ。


減らすだけ、使い切るだけ、でも認識も買い物の仕方も見直さなかったら元の木阿弥は当たり前。

なんだか、どっかで聞いたような話になってきたぞ。



出口のないトンネルであった我が家の冷蔵庫問題にやっと光が差してきたような、そんな気持ちで冷蔵庫の明かりを眺めるぶどうであった。