手抜き家事の記事で、朝ごはんは具体的にどう用意するの?というありがたーい質問をいただいた。


用意らしい用意はしていないし、以前どこかでチラッとお伝えしたことがあるので省こうかと思ったが、こんな家庭もあると安心してもらえればいいかな、と思い直した。


我が家の朝食は、ご飯と味噌汁とお茶だけ。他にはない。

なんと・・・・開いた口がふさがらん・・・

以前は糠漬けがあったのだけど、今はやっていない。そろそろ始めねば?


まずご飯から。

ご飯はなるべく前日に炊いて容器に入れておき、これを冷蔵庫から取り出し電子レンジにかける。

電子レンジは好ましくないといわれているが、熱効率と手間を考えるとまあよしということにしている。

うちは2口コンロなので朝からご飯まで炊いていられないというのもある。


たまに炊飯器のタイマー機能を使って朝炊くが、炊飯器はおいしくないので緊急のとき以外はつかわない。


ご飯を入れる容器は、1合より少し多く入るプラスティックの保存容器。

ちょうど二人分だ。

鍋でご飯を炊いたら、1回の食事分ずつ入るこの容器に移し替えている。

いつも一度に3合炊くが、翌日には食べきるので冷凍庫ではなく冷蔵室に入れている。

でんぷんの劣化を考えるとよろしくないらしいが、気にしない。


次はお味噌汁。

お味噌汁の具は決まっている。

ねぎ、ワカメ、豆腐、板麩、高野豆腐それに油揚げと糸寒天だ。


若かりし頃お味噌汁の具は毎回必ず違うものでないといけないと思い込んでいた。

実家ではそうだったから。

けれど、夫曰く、「豆腐の味噌汁で頼む。」

そういうことで、朝は豆腐!の味噌汁に決まった。以後変わりはない。




出汁は前日の朝、朝ごはんの用意をしながら用意する。

以後2人分の作り方。


出汁は混合粉だしで、塩分を含まないパック入りのものをパックを破いて密閉びんに移したものを使う。

理由は、1パックは多すぎるから。

濃厚だしが好きな方はパックのまま丸ごとどうぞ。

因みにパッケージ全部を密閉びんに入れず、パック3~4袋分で一杯になるくらいの小さな容器にこまめに詰め替えることにしている。

粉になっている分酸化し易いので。

(自家製のかつお粉出しの場合のみ鍋にそのまま振り入れて使うが、今回はこの説明はしない。)


耐熱のびん(うちではジャムのびん。割れても気にならないし蓋があるので)に混合粉だしを1パックの1/3量くらい入れ、そこに熱湯(朝やかんで沸かしたもの)を入れる。

煮干主体の場合は水でもいいと思うがここでは鰹か飛魚主体のものを使っている。

冷めたら冷蔵庫に入れ、これを翌日使う。


翌日使う理由は、濃い目のだしがでているので朝からそれほど煮立てる必要がなく時間が節約できるのと、びんがひとつで済むし、なによりわすれない。

以下おいおい説明する。


ここから、我が家の味噌汁の作り方。かなり邪道だ。


味噌汁鍋には、前日に用意していた板麩と細切り高野豆腐と粉末昆布(または細かく切った昆布)が入っている。

ここに前日用意したびんの出汁を、目の細かい茶漉しでこしながら注ぎいれる。

豆腐をさいの目に切り、1回分の油揚げを手でちぎりながら入れる。

足りない分の水分をやかんの湯かポットの残り湯で調整し、鍋を火にかける。

ぶわ~っと沸騰したらすぐ火を止め、味噌をとく。

食べる前にワカメと長ねぎをいれ、少し火を通し、糸寒天の入ったお椀(前日に用意)に注ぐ。


味噌汁を作りながら平行してすることがある。

出汁を鍋に移したらすぐにびんと茶漉しを洗うのだ。

そのびんに混合粉だしをいれて熱湯を注ぐと翌日出汁の出来上がり(ここ、毎日繰り返し~)なのだが、このお陰でびんは一つで済むし、冷蔵庫には必ず出汁が用意されていることになる。

別の時間帯に用意するまでびんが転がっていることはないし、出汁の用意をわすれることもない。

もし気持ち悪いなら、夕方か夜にこの作業をすればいい。


豆腐は生鮮品なので前日に特別な用意はしない。

その代わり、充填パックの豆腐(1個150g入り)を2回に分けて使用する。

充填パックのものは日持ちがするし、量が定まって便利だ。

おまけに私のやり方では一度煮てしまうので、逆にしっかりしてたべやすくなるのだ。

豆腐を煮立てるのは邪道だが、どうも豆腐が独立した味の味噌汁は好きではないのだ。


油あげは、5枚入りの普通のぺらぺらの油揚げ。

一度浮気して厚めの高級な油揚げにしたが、ぱっとしなかった。変に上等なのはおいしくない。

その代わりちゃんとした油であげたものを買おう。


油揚げは日持ちしない。

すぐにはさみで1枚を3つに切って計15枚を元の袋に戻し冷凍庫にいれる。

冷凍庫に入れた後はさみできるという不精をすることがあるが、そうなるとくずが出るのでなるべく凍る前に切ろう。

私は1回につき1つ、つまり1/3枚の油揚げを使う。

細かく切らない理由は、使う量がわからなくなるから。

1つ使う、と決めておけば、1袋で2週間もつので、なくなる前に買いにいけるし、無駄に使わなくて済む。

それに、朝忙しいときに冷凍庫から袋を出して1つとる、という動作だと面倒がない。


油抜きはしたければすればいいが、そうすると冷凍すると取り出しにくいかもしれない。

油を紙で吸わせるだけのほうが勝手がいいと思う。

それはお好みで。


ワカメは、塩蔵わかめを使っている。

もし乾燥ワカメを使うなら、お椀に入れて前日から用意しておけばいい。

塩蔵ワカメを使う理由は、ほんとかどうか知らないが、味がでるらしい、のだ。

この塩蔵ワカメ、塩を洗い流し大体4回分の量をはさみで適当に切って前もって用意している。(これも味噌汁を作りながら)

あまり沢山にしないのは、塩を洗い流せば日持ちが悪いからだ。

また、塩蔵ワカメだと汁に塩分がでるので、味噌は心持少なめにしている。


ねぎは、もともとは小ねぎを使っていたので朝からお椀にいれていたのだけど、今は長ネギを使っている。

北国は長ネギの産地のなのだ。

もし分葱や万能葱をつかうなら、前もって小口にして容器にいれたものを朝からお椀にいれるといい。

長ネギは、勿論前もって切って冷蔵庫に用意していたものを使う。(これはまな板が必要なので用意は夕飯時が多い)


糸寒天に関しては、単に好きだから入れているだけだ。

これは煮立ててはどろどろに溶けてしまうので(なにせ寒天ですから!)前日からお椀にいれておき、熱い味噌汁を注ぐということにしている。


以上ながながと書いたが、我が家の朝の準備はこんなかんじだ。


あとは、海苔を切ったり佃煮を出したり、お茶の用意をしたり、夫が持っていく水の準備をしたりするくらいだ。

用意をしながら出汁のびんや味噌漉しを洗ったりするようにしている。


少しでもなにかのお役に立てればうれしいです。




まとめ


前日にしておくこと。


1.ご飯は食事1回分入る容器に入れ、冷蔵庫で保管

2.出汁は前日の朝つくり冷蔵庫で保管

3.ねぎ、ワカメは切ってそれぞれ容器に入れて2とともに冷蔵庫で保管

4.豆腐は冷蔵庫、油揚げは1回分に切って冷凍庫で保管

5.麩、高野豆腐など乾燥品で加熱するもの、昆布は鍋に入れてテーブルに置く

6.乾燥ワカメ、糸寒天など乾燥品で加熱しないものは一人分ずつお椀に入れておく

7.お茶缶と海苔をテーブルにおく

8.茶碗、箸を並べ、急須やポットを使い勝手の良いところにおく

9.やかんをガスコンロに置いておく

10.水を汲み置いておく



A.9のやかんに10の汲み置きの水を入れて火にかける

B.冷蔵庫から2の出汁を取り出し5の鍋に入れ4の豆腐(さいの目に切る)と油揚げ(手でちぎる)をいれる

C.鍋にポットの湯かAの湯を足し、火にかける

D.Cが煮立ったら火を止め、味噌をとく

E.最後に3のねぎとワカメをいれ、6のお椀に入れる。

F.味噌汁を作りながら1のご飯を電子レンジにかける