インターネットニュースが報じた、野田聖子氏の妊娠。
49歳、海外での体外受精での妊娠だそうだ。
そのなかで、法的に何の問題もないという一文をみた。
49歳で、妊娠。
驚くと同時に頭の中をハテナがめぐった。
個人的としては高齢出産のリスクや年齢的肉体の変化による子育ての負担増大を覚悟している故天晴れといえる。
しかし、彼女は公人である。
公人が妊娠出産育児してはいけないというのではない。
国会議員が育休???
女性にも開かれた国会として、この妊娠出産育児は先駆的例になるって???
そういうはなしになるんだろうか。
私は産休や育休をわるいといっているのでもない。
一人くらい休んだっていいのなら、国会議員はそんなに要らないってことになるんじゃなかろうか。
そして業務の停滞の懸念もだが、出産は命の危険だってあるのだ。
この問題は彼女自身のことだが、公人としての彼女があるのは彼女の支援者たちのお陰であることを考えれば全く彼女だけの問題でもなくなる。
一番気になったのが、第三者の卵子提供による体外受精と言う点。
本人やごく一部の親しい人が知ればいい事実を、日本いや、多分世界中に配信する必要があったのだろうか?
無事に生まれ成長していく子供に、いずれ親から告げられるべきであろう出生のいきさつを他人どころかメディアによって暴露されると考えてみれば、なんだか気持ちが穏やかではいられない。
試験管ベビーといわれた時代から、人工授精、体外受精、生殖医療は進化し続けている。
不妊治療はもはや特別なことではなくなり、不妊治療により授かった命も多くこの世にもたらされている。
芸能界のタレントが不妊治療をして子供を授かったことを告白するのも普通になった。
一議員が体外受精によって高齢で妊娠した、ということは今の時代にあっては隠すべきでなく、また特別なことではないのかもしれない。
少なくとも大人たちにとっては、社会的に認知されたこと、になったのだろう。
けれど当の子供たちや、子供社会では受け止め方が大人とは違うかもしれない。
その点を配慮しているのであろうか。
現代では浸透し身近になった生殖医療。
その結果はひとつだけ、つまり子供が生まれるという事実は変わらない。
過程に関しては・・・・・私には難しすぎるので割愛。
その生殖医療が引き起こす社会的な問題を提起し、解決するという手段も機関も見当たらない。
問題にぶち当たったものたちへ差し伸べる手もない。
古い法律や頭の固いお役所や学会の考えにすがり、後は個々人のモラルだとして野放し状態。
全くまとまりがない。
子供は社会の宝。
社会の一員として人一人誕生するという現実を思えば、それではいけないと動きださねばならないのではなかろうか。
日本人として生きる気持ちを持った両親の元に日本に生まれた子供たちを守るのは、日本やそれを構成する人々の大事な役割だ。
少なくとももう社会を担う年齢になったからには、そういったことをきちんと意識せねばと自戒するぶどうであった。