朝の片づけを済ませ、家の中の空気を入れ替えた後お香を楽しむことにしている。
夫が早く帰宅してゆったりすごす夜には、私へのねぎらいのために夫がお香を焚いてくれる。
お香は気分転換と時空間を豊かにするものとして、我が家でひっそりと活躍してくれている。
我が家のお香は本格的なものではなく、軽い感覚で楽しめる現代風のもの。
ドラッグストアで購入したもの、お寺で購入したもの、お香の専門店で購入したものとさまざまだ。
全くの素人だし楽しむだけなので、目に付いたもの、いいと評判のものを試しながら遊んでいる。
ドラッグストアで購入した今風のものは日本の線香メーカーのものだが、お値段はそれなりにする。
不思議とお香の専門店のものとお値段の差が無い。
勿論モノにもよるのだが。
お香専門店は、それこそぴんからキリまで、いろんな種類とそれに見合ったお値段のものが並べてある。
素人では選ぶのがむずかしい。
そういうときは臆することなく店員さんにどんどん聞いてみよう。
丁寧な対応をする店では、試しに焚いてくださるところもある。
嫌いなにおいに高いお金を出して買うという間違いを防ぐことができるのだ。
嫌いなにおいほど拷問に思えるものは無い。
香りというものは、見た目ではわからない。
またお香そのもののにおいと、焚いたときのにおいは違う。
さらに、焚いていくうちに変わっていく香り、そして残り香と、お香はさまざまな変化を遂げていく。
もっと不思議なのは、同じ香りなのに焚く回数を重ねると香りの印象が変わってくるのだ。
買った当時は好きな香りでもだんだん嫌になってくるとか、イマイチだと思っていた香りに新しい発見をしたりとか好き嫌いまで変わってしまう。
香りは記憶というが、学習でもあるのかもしれない。
今朝は甘い香りのお香を焚き、その残り香を愉しみながら私の一日が始まった。
甘い香りをまとい優雅な気持ちでマダムらしく振舞う心の準備が出来上がった(大袈裟な。。。。)
同士マダムたち、朝のひととき、香りの時間はいかがでしょう?