和菓子よりケーキが好きだ。
基本的に乳製品と小麦が大好きで、チョコとあんこが好きでなかった私。
一人暮らしをはじめてから何でも食べるようになり、甘いものの好き嫌いもなくなった。
今思えば、食べ物の好き嫌いがあったくらいが美容のために良かったかもしれない。
ということで、学生時代になってから急に甘いものを沢山食べるようになった。
和菓子よりは、ケーキの方が好きでケーキバイキングにもいったものだ。
ところが、である。
どうにもこの頃ケーキがおいしくない。
最初はいいのだが、だんだんただ甘いだけの同じ味の食べ物を食べているような、なにか薬?が仕込んでんじゃないかというような画一的な味にげんなりしてきたのだ。
画一的な味。
そう、まさにそうなのだ。
ケーキ屋さんによって味にばらつきはあるし、わざわざ高い金を出してまずい店のものは食べる気はない。
だからたとえ田舎でも、味がそこそこのお店を選んでいるのだが。
ケーキの中にある共通の、なにかの成分が画一的な味として脳に伝わってくるのを感じる。
私はお菓子を作るが、手の込んだものは買ったほうがいいと思うので、簡単なものしか作らない。
けれどそちらの方が飽きがなく食べられ、買ったものはもういいと思ってしまうのはなぜだろう。
年齢による嗜好の変化なのだろうか。
寂しい限りである。
うれしい成長ととって、徐々に嗜好品を減らしていくのは悪くなかもしれない。
マダムは大人の女。嗜好品を卒業するのは成長の証?