私は婦人服売り場が嫌いだ。
何を買っていいかわからないし、大抵失敗するからだ。
失敗する理由は簡単。
自分の持っている服を総合的に考えることができないからだ。
気分で買った服は、色もテイストもばらばら。
洋服売り場のハードルを高くしているのが試着&店員と話すこと。
はっきりいって面倒くさい。
あの試着って、狭い空間の限られた時間で着なければならないのですごくプレッシャーだ。
それに試着室で自分の洋服を着脱するのに抵抗がある。
試着しなければ購入失敗は目に見えているし、やったほうが絶対にいいとはわかるが考えただけで気が滅入る。
だから洋服売り場に行かないし、洋服は基本的に買わない。
それなのに、急いでいるときに何気にチラッと見た時に「いいかも?」と思うことがよくある。
けれどいつも引き返してまで見ないし、そのまま忘れてしまう。
そして、いざ服が必要になってかなり焦ることになる。
買うとなると話は別だからだ。
俄然服を選ぶ目が厳しくなる。
予算と、好みと、着用可能期間を考え合わせると・・・決まらないのである。
決まらないとなると追い詰められるぶどうさん。
しまいには、チラッと見ていいと思った服がそういえばあったはず、それにすればいいと思いつくのだが。
ああ、あの時いいと思った服はなんだっけ??一体どこにあったっけ???
と考え込んではみるものの、思いつかないことしばしば。
いい服をちょっとお金を沢山出して長く着る・・が理想なのに、探し回った挙句とる苦肉の策は。
安物のその場しのぎの服を調達しそれを何シーズンか着るか、必要なときだけ着て終るか・・のどちらか。
全く理想的でないやり方を繰り返す、懲りない女なのである。
とはいえ、必要なときが来ないのに一張羅を用意していても意味はない。
普段着も素敵であればそれはそれでいいけれど、ここ一番の外出のときには結局何か用意する必要があるし。
ここのところの兼ね合いが難しく、まだまだ未熟な分野である。
とりあえず一張羅を着て出かける用事ってのが当面ないので、普段着を充実させる方向で動くのが得策かもしれない。
ぶどうさんの服への関わりはまだまだひよっこの段階である。
マダムは見た目も大切にする女。洋服を着こなして素敵に見せるのはマダムの心得のうち