被害妄想がひどい自分。


一度思い込んだらぬけだせない迷路。



誰かと誰かが話している。

全部自分の悪口をしているんじゃないか。
むしろ、悪口を言ってる前提で落ち込む自分。


そんなふうに思ってても無駄なのはわかってるし、悪いのは全部自分なのに。


落ち込んでるくせに、悪いところを直さない自分。


嫌いだよ。

ってか、自分のいいとこってどこ?

人を信じられないのに、人から信じられると思う?


人間不信で被害妄想。
サイテー。


消えてなくなってしまいたい。
朝、長時間保育が終わって通常保育になる。

そんな時の話である。


8時半になると、各クラスの担任が自分のクラスの子ども達を長時間の部屋に迎えに行く。

自分のクラスに入ると、みんな「おはよう」と挨拶をし、朝の支度に取りかかる。


早い子はすぐに終わらせ、いつものように、舞台の縁に座る。


そんな時間帯。

うちのクラスのGくん。

とっても子どもらしい子どもだ。
本能のままに生きるが、周りのこともみることができ、優しいところもある。


G「先生、はい!」

元気よく紙を渡してきた。
見てみると、明日提出期限の提出物だ。


G「いくちゃんが、大事な手紙だから、先生に渡してっていってた!」

いくちゃんとは、ママの名前だ。
まだ、ママは若いから名前で呼ばせている。


「はい。ありがとうね」

こういって受けとると、嬉しそうに笑い、みんなが遊んでいる輪の中に入っていった。


時間がたち、午睡あけ。

Gくんのお姉ちゃんAちゃんが、わたしのところへ来た。

A「ねぇ、先生」

とっても心配そうな顔。

A「Gくん、ママから渡してって言われた大事な手紙、ちゃんと先生に渡した?」


いつもとってもしっかりしているAちゃん。
きっと、朝、ママにGくんが言われているのを聞いて、確認しなきゃと思ったのだろう。


「うん。朝来たらすぐに渡してくれたよ。Aちゃんも心配してくれてありがとう。」


そう言うと、安心したように離れていった。


とっても仲のよいきょうだいだ。


とっても心が暖かくなった。


帰り。
きょうだいのママに会えたので、この話をしてみる。


「あぁ~、そうですかぁ。」

ママもとても嬉しそうだ。



嫌なことばかりの職場でも、こんな心暖まる出来事があれば、少しはやる気がでる。


当分、やっていけそうだ。