被災地レポート10@避妊去勢手術 | ぐらんわん!

被災地レポート10@避妊去勢手術

こんばんは、編集長です。

被災地レポート最終回は、避妊去勢手術についてです。
正直、最後までこの話題を記事にしようか迷いました。
避妊去勢については、賛否両論ありますので、
事実を伝えるという観点で読んでいただければと思います。

福島原発の警戒区域に住み、犬を飼っている男性に取材することができた。
「わんちゃんは、見つかりましたか?」の問いかけに、こう答えてくれた。


「うちの犬は、一時帰宅で戻ったらいなくなっていた。

探して探してやっと見つけたら、関西にいて‥勝手に去勢までされていたんだ。

人様の犬を勝手に連れ出し、血統書付きの猟犬を無断で去勢するとは

人のやることじゃねぇ。それを聞いた時はショックだった‥信じられなかった‥

でも、俺は何にも文句言わないんだ。

じっと耐えているんだ。」


そう語る目には、じわじわと涙がたまり、色白の頬はみるみる赤らみを帯びた。
瞬きひとつせず、ぐっと1点を見つめ、その静かに語る口調は
わき上がってくる感情を殺し、ただただ怒りに耐えている様子だった。


その後、もう考えたくないと言わんばかりに頭を左右に振り、立ち去ってしまった。

なぜ、飼い主が見つかるまで、去勢手術を待たなかったのか。
外傷や緊急性のある治療ではないのに、なぜ、飼い主の許可なく、獣医療が行われたのか。

この飼い主さんの「文句は言わない」という言葉通り、誰に去勢されてしまったかを
聞き出すことはできなかった。そのため、手術した側の言い分を取材できていない。


わんわん わんわん わんわん

今回の震災で、ますます明確なガイドラインが必要だと感じました。
ペットとの同行避難ができていれば、避難所に一緒に入れていれば‥
○○たら、○○れば‥を言い始めれば切りがありません。。。


今後も、保護活動を行っている団体さんや預かり施設などを取材していく予定です。

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