はじめまして。
以前、書いていた小説があったんですが、なかなかお披露目する機会がなく、埋もれたままではもったいないと思い、せっかくの作品なので、とりあえず、ブログで世に出すことにしました。
内容は非常にユーモアにあふれ、アバンギャルドかと思います。意味が分からなかったり、ふざけているのかと思われるでしょう。ですが、苦労して頭を絞り上げて書いた作品でもあります。実際、根を詰めて腰を痛めました。しかしながら、この作品を創るにあたっての重要なポイントでありコンセプトは、ユニコーンの世界観です。ちなみにユニコーンっていうバンドをご存知でしょうか?奥田民生が居たバンドです。昔のアーティストで申し訳ないです。そんな彼らの個性やクリエイティブさを私なりに取り入れてみました。
一応、万人受けするように書いたつもりですが、独りよがりな部分もあろうことかと存じますので、みなさんのここはこうした方が良い等、ご意見、ご叱正等等頂ければ幸甚に存じます。
それでは、不定期的にアップして参りますので、もしもお楽しみ頂けるなら、作者としてこの上ない喜びでございます。
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日が暮れても、西から東へ向かって、そして、最初に降り立つ都の街が新宿という人は多いと思う。そんな東京の朝は誰だって、何度来たって、初めてのはず。だから新宿なんだろう。ビルに囲まれて圧倒される。特に京王にはノックアウトされるだろう。しかし、OK臨むところよ、と勇ましい人々の多いことよ。
しかし、いつ見ても駅の工事は終わらない。一般人からすると工事やりすぎだと思う。しかし、それが常に進化を続ける東京のアイデンティティなのだろう。交差点を渡ったときに、人と車の行き来が巻き起こす都会の風を嗅ぐと、ああ、俺もあのはるばる箱根を越えて来ていよいよ、って身が引き締まる。
着いた場所は、ビルの上?新宿バスタ?スパゲッティのパスタじゃないわな?バスタ、ああ、バスターミナルの略か。まだ朝が早いので、コーヒーでも飲みたい。スタバに入ってみる。当たり前かも知れないが、年配の方は少なく、若い方ばかりで、早朝のためか、テーブルに突っ伏して寝ているような人も見受けられる。起きてすぐ仕事に向かえるようにスタンバっているのだろう。いや、チャージかもしれない。おい、コンセントから伸びているケーブル、プラグ付けっ放し!過充電は本体に良くないよと言いたいところだが、生き物のチャージは邪魔はすべきでなく、いい夢見させるしかない。
スタバの内装、そして、窓に映る景色と行き交う人々を眺めながら、コーヒーをすすると、チェーンであるスタバは地元と同じであっても、東京では何か格別のような感慨を覚えるのが不思議である。
まだもう少し時間があるが、用事は都庁付近であるので、都庁方面へ向かう。途中、都庁を登庁できれば良いが、そこまでの時間は厳しい。東京都知事ともなると、翔んで埼玉じゃないけど、盗聴の危険もあるだろうなあ。
用事とは、実は、就職活動で、企業面接なのです。筆記試験までは、地元でクリアしましたが、本番は、本社の東京で面接で、実は今相当緊張しているのです。さあ、本社前に着きました。建物が大きい!ガラス張りでオシャレな建物。外観からしてあの京王みたいに、気圧(けお)される。それでも、スタンバって、いや、ガンバッテ、中に入って、面接会場へ向かう!
受付「おはようございます。」
いきなり声を掛けられてびっくりしてしまった。
私(A)「あ、あ、おはようございます。」
受付「面接の受験の方ですか?」
私(A)「はい。そうです。会場はどちらですか?」
受付「5階になります。」
私(A)「え?5階にとんねるずがおられるんですか?さすが東京!」
受付「え?」
私(A)「すみません。私の誤解でした!ありがとうございます!では!」
(つづく)