「無限の住人」でおなじみの、沙村先生の作品。これは、太田出版のエロティクスFに連載されていて、今年の1月に単行本化されました。今回のフェアのラインナップでは、かなり最近の部類に入る作品です。



「沙村さんの作品だし間違いはないだろう」、というのと、「タイトルがとてもカッコいい」という2つの理由で、多めの冊数を入荷したのですが、予想以上に売れました。しょっぱなからスピード感のある動きをしていて、今でも平積みが続いております。



で、この機会に初めて読んだのですが、こう言ってはなんですが、ヤバい本たくさん売っちゃったなーっていうのが正直な感想です。



とある国の公爵がブラッドハーレー歌劇団という劇団を運営していて、その劇団員は全国の孤児院から集められた女の子たち(ブラッドハーレーの養女となる)。孤児院の憧れのブラッドハーレー歌劇団であるが、実は全ての養女たちが、歌劇団に入れるわけではなく・・・。



興味ある方は読んでみてください。残酷です。残酷なストーリーが、沙村先生の流麗な絵と絡み合って、ますます残酷です。



ただ、残酷を知り、残酷を感じ、これを禍々しいものと認識することは大事ですよね。描かれた真意はわからないし、読む側に強制することでもありませんけどね。読んでる間は、ものすごく重い気分になりましたが、読み終わったら、色んなこと考えることができました。残酷と繰り返しますが、読んで損する内容ではないと思います。













フェア展開はしておりませんが、同じく沙村先生の画集「人でなしの恋」。一水社から、2006年12月に発売された作品です。これも売れまくった作品でしたね。けっこう長いこと平積みしておりました。今でもたまに積みます。でも、今日現在、売り切れちゃってます・・・ごめんなさい。今週中に追加が入ってきますので、お待ちくださいね・・・これもまた、こんなに売れていいのかっていう世界ですが。