道内某所の山中に、ひっそりと忘れられたように佇む浄水場廃墟があります。
昔、道であったと思われるところも深い草木に覆われて…
薮をかき分けて進むと、小さな建物が姿を現しました。

コンクリートと木造が合わさった建物だったようです。
木造部分は、雪によるものかほぼ全壊していました。
足下には木材から飛び出た釘があちこちに散在し、危険な状態…

対照的に、コンクリート造りの部分はほとんどそのままの形をとどめている様子が印象的でした。
しっかりとした階段を昇りながら、まずは2階へと進みます

そのまま時間が止まったかのような、静かな空間。
薄暗い室内には、わずかに開いた窓から緑の光が差し込んでいました。
貯水槽は3つあるようです

それぞれの貯水槽には、複数のハンドルが付いていました。
どんな風に操作していたんでしょう？

使われなくなって久しいハンドルは、錆ついています

1号・2号沪過池は2つが見渡せますが、3号だけ壁で隔てられていました

つづく

photo by tak FUU

忘れ去られた浄水場廃墟 01