演奏家Lifeを後押しするサロン
Gran Claraです♪
✈️で隣の方からめちゃくちゃ香水の匂いがしてマスクしても匂って気持ち悪くなって🥺
— ひんな/🐯さんで通頒中 (@hinnahinna8) 2025年1月24日
CAさんにお願いして席変わったけど、旅行が悲しみからスタートしたなーと思って萎えてたらポスカもらって泣いた...ありがとうございます😭ANAのまわしものではないけど今後も推し✈️として使わせていただきますー! pic.twitter.com/e72c5Sk5vU
飛行機の中での出来事で、お隣の人の香水の匂いに耐えられず、CAさんに相談したところ、神対応してもらい、感動した!というお話ですね。
この「隣の人の香水の匂いに耐えられない!」というお申し出は、実はコンサートホールの客席でも珍しくないお申し出なんですよ。
タイトルに「香」害と記したのは、コンサートホールでは暗い客席で光が漏れる「光」害など、「こう」害となるものがあるからです。
さて、コンサートホールの一般的な指定席の場合について話をしたいと思います。
本来は、指定席のチケットはお客様のご都合でお席の変更はできないのですが、このようなやむを得ない理由のある場合はできる限りの対応をします。
この場合、香水のご本人へのご指摘は行いません。
お申し出を受けて、確かにこれは・・・と、確認をしてから、確実に売れていない空席を探すことになります。
つまり、必ずしも良いお席を用意できるわけではありません。それでも本当に音楽を聴くどころではない気になる匂いには、お客様は変えてもらえるなら何でもいい!という感じになられることが多いです。
さて、スタッフとしてこのような事態に遭遇した(お客様からお申し出があった)場合には、気をつけなければならない事や、ある程度の手順がありますので、以下に紹介したいと思います。
ただし、ご紹介するなかのどの対応がよいかは、演奏会の内容にもよると言えます。ここでは、ごく一般的な有料の指定席の、ある程度ホールのキャバがあるクラシックコンサートを想定しており、基本的なお話です。
①「誰が判断をするのか」
本当に移動が必要かどうか見極めるまでは、一般的に申し出を受けたスタッフが判断します。しかしその先は、配席の権限のある人に伝え、指示を仰がなくてはなりません。例えば主催者、同じ立場のスタッフならならば責任者。
あるいは、ポジションの責任者→スタッフの責任者→主催者に伝えてもらうなど、公演により、スタッフの数や責任、構成などマチマチですので、必要に応じた対応として理解してくださいね。
自身が
現場を離れられない場合は他の手の空いているスタッフに取り継いでもらうなどして、責任者に伝え、具体的な移動先の判断を仰ぎます。要するに、一般的には勝手に適当な空席に座ってもらわないことに注意が必要です。
とにかくメモに
♪お席振替希望の旨
♪お客様のチケットの席番号
♪(必要に応じた情報)
♪理由
を記します。自身の記憶用と、責任者にお渡しする分と、2枚必要です。
⚠️ もちろん、小さな演奏会で表方を完全に1人で任されているような場合や、予めこのような対応用の席が決まっているような場合はこの限りではありませんので例外もあります。しかし、後で述べますが、周囲への報告や共有は必要かもしれません。
②お客様にも対応、安心してもらう
一方で、お客様には「今、対応しておりますのでしばらくお待ちくださいませ」など、現在の状況を伝えます。
もし、なかなかお席が見つからないなど時間がかかり、お待たせしてしまう時は
お席でお待ちになっているのならば時々「ただいま空席を探しておりますのでもう少々お待ちください。」などと、笑顔で状況の報告をしましょう。
なぜならば、長くお待たせするうちに、お客様は「忘れられているのではないか?」「こんなこと言って迷惑だったのではないか」などと不安に思われるかもしれないからです。
もし、バーコーナーなどでお楽しみの時にはいつお戻りになるかを常に確認したり、可能ならばどこにいらっしゃるか目線で追ったり(他のスタッフと連携も)
、お客様と直接どこにいる、いつ伝えるなど会話をしてお互いにわかるようにしておきます。ここは、機内と違い大勢の中で移動し紛れてしまう難しい点でもあります。
③皆に共有
無事にお席が振り替えられ、移動ができたら、指示をもらった人や直接関わることになるお客様の移動先近くのスタッフなどに直ぐに報告をしましょう。
だいたいは責任者に報告することで、外部の必要な部署に伝えてもらえるはずです。例えばチケットセンターでその席は売らないようにしてもらう、裏方の方で「なぜあそこに人がいるの?」などとトラブルを防ぐなど。ですが、自身がその立場にいるなど、ケースバイケースで要所に連絡が行っているのか意識は必要です。
そして、なるべく早いうちに他のスタッフにも共有します。「あれ、なんで売り止めのお席に誰か座っているのだろう?」と、うっかり「あの、お客様・・・」と声をかけてしまっては、ただでさえ恐縮されているお客様に追い討ちをかけるようで失礼にあたります。
④注意すること
お客様からお申し出を受けた時、また対応の過程で併せて確認しておきたいことがあります。
♪お席を替えたい人の人数を確認
一般的に考えて、本来はお申し出のあった人のみのはずです。でも、そのつもりで対応しているとお席を替えたいのはご夫婦共だったりということもあるなど、後でバタバタするよりは、念のために伺っておいてもいいでしょう。ご本人と、介助が必要な人のパターンなども想定できます。私個人の経験上、あまり無茶を言われるお客様はほぼ無かったと思います。
お連れ様はいらっしゃいますか?
↓
お連れ様がある場合
何名が移動希望か
(本当にその人数の必要性があるかも確認、メモに席番号も)
↓
もし、お連れ様も移動を希望の場合でも、バラバラになってしまう可能性もあります。先に伝える方がよりスムーズですね。
♪振替える席の説明と、同意を得る
「こちらのお席でよろしければご用意できます。」というのは基本です。必ず説明し、同意(納得)していただきましょう。
「それならばこのまま変えずに我慢して聴く」というケースもあるかもしれないからです。
ご用意できたお席がお客様のチケットの種類(A席、B席など)よりも格下になってしまう場合も、丁重に説明しましょう。
♪時間を気にする!
席を変えて欲しいということは、会場中か休憩中のどちらか!ということは、開演時間が迫り、とてもタイトです。
スタッフ本人も他にやらなければならないとことが山積み。近くの他のスタッフと上手く連携したりすることも臨機応変に。
スタッフも焦る場面ではありますが、お客様も焦ったりされるかもしれません。本当は軽食を摂る予定だったとか、お手洗いに行きたいとか、席を変えてもらえるのか?どんなお席なのか?という不安、遅いな!というイライラ・・・お気持ちを察し、見合った言葉や表情で、少しでも楽しい演奏会となるよう接客を心がけましょう💓
◼️開演ギリギリの時◼️
これまでは、ごくノーマルなパターンとして、開場中や休憩中に席を変えたいというお申し出があった例をみてきました。
しかし!
魔の1ベル以降、開演ギリギリのお申し出の場合・・・
これには毎回ヒヤヒヤします😱
ですが、次の点を押さえておくとなんとかなります!
とりあえず臨機応変に座っていただく!
♪確実に売られていない席
♪スタッフ用の椅子(満席の時なども)
❶開演中、後から振替席にご案内する場合
♪ 後方の通路側の空席
開演ギリギリでこれ以上遅れてみえたお客様も客席内に入れないタイミングになっている時はとりあえず
→どこでもいいのでとりあえず座っていただき、次の途中入場のタイミングまでに外のスタッフが振替先の座席を把握し、ご案内する
❷休憩や終演までそこにいてもらう
休憩や終演まで途中入場のタイミングがない場合は、遅れてみえたお客様がそのお席に座られることを気にする必要は無いし、イコール客席内を動いてもらっては困るということになるはずなので、お客様には
「休憩(終演)」までこちらのお席でお聴きください。と、一言添えましょう。
いずれの場合もお客様とアイコンタクトを取って、しっかり話を理解してもらえているかということを把握しましょう!
同時に、❶の場合は
冒頭の①のメモを外(ロビー)のスタッフに渡すか、最悪は口頭で、開演してしまったら演奏中に自身が扉を開けて出ても差し支えなければ一旦出るなどする。たいていはギリギリ伝える時間はあります。外のスタッフがやることは①③と同じ。途中入場で手が空いていたらご案内するか、または新しい座席のチケットを報告を受けた人に渡してご案内してもらうなど。
◼️事務的な対応◼️
チケットが2枚発生した場合は
必ず新しいチケットの半券はもぎり
↓
古いチケットは回収させてもらうか
チケットはそのままでお席の振替だけする場合は担当のスタッフが必ずボールペンで修正するなどします。
↓
集計のカウント時も混同しないよう気をつけましょう。
現場では後で何かの際に「お客様、チケットを拝見いたします」となった時にトラブル防止にもなります。
回収した場合は主催者や該当する責任者にお戻しします。
◼️豆知識◼️
この他に、臭いが原因の席移動のお申し出で実際にあるあるなものは他にもあります。
♪お酒臭い
♪汗臭い
♪手荷物の食品の臭い
など
他にも様々な理由でお席の振替のお申し出がありますが今回は「臭い」に焦点を当てました。でも、やむを得ない理由でお席の振替はこのようなことが基本です。
おわりに
冒頭の話題のCAのような粋なメモをお渡ししたことはありませんが、休憩中や終演後に「演奏会をお楽しみいただけましたでしょうか?」とお声をかけさせていただくことはよくあります。
その時、お客様は温かく「ありがとう!」と言っていただけることが多く、せっかく手にされたチケットに、当日を楽しみにしていらしたはずなのに・・・と思うと、大変恐縮すると同時にホッとする瞬間でもあります😊

