2年前、中2の文化祭前日
美術部員だったあたしは展示したいと思ってたこの絵を仕上げるために、学校ずる休みして23時間缶詰めになった。
頭にあったものを描き上げる一心で
真っ白だった画用紙に昼と夜の世界が完成したときには、命が生まれるのを見たくらいに感動した気がした。
でも先日
あたしは今にもその命が簡単に無くなりそうな瞬間を2回と
命が抜けていきそうな瞬間を1回、目撃しちゃった。
あのときあたしが夕飯持って顔ださなかったらそのままお陀仏していそうなくらい、真っ白な顔して合ってもいない焦点でどっか遠く見てた。
あたしが居間に入って来てハッと我にかえったと思ったら、引き戸を開けたとき一緒に入っちゃったとんぼをぽかんとした顔で見ていた。
ただでさえほこりっぽい居間で暴れられたら大変だって思ったから
まあじ頑張って捕まえた((←とんぼが嫌いになって以来触ってなかった暦6年
そんで逃がさなきゃってやったら
「そんなもん殺しちまえ!!」
って。
なんにも言わないで逃がしたけど
命ひとつ奪ったからってあなたの寿命が延びるわけじゃあないんだよ。
なんかこの状況で軽く「殺せ」って言葉を使ってたのがちょっと悲しかったな。
そして なかじま
そんな簡単に「死ぬ」なんて言葉連呼しないで。
本気で死のうとか思ったりしないで。
自分の無力さに打ちひしがれました。
まあ母ちゃんが力になってくれたならそれでいいです。
だいじな友達だからね
もう死のうなんて言わないでね。
正直あんたが羨ましいよ。
青春じゃないか+゜
あたしの状況とか見てみてよ。
ん----
やっぱりあのとき喋らなきゃよかったかな。
ひとりで闘っていこうっていう意気込みでいっぱいな袋にぷすって穴が開いちゃったかんじだ。
いざっていうときの支えが出来ちゃってさ
でもちょっと楽になったかなぁ
ありがと。
なかじまもがんばって。
その翌日、バイト先でチ-フとその奥さんが過去の“病死”について話してきた。
なんでこんなタイミングにorz
あそこに住んでたおばちゃんは最期には体重も28キロしかなくて骨と皮だったとか
あの人はいきなりの心筋梗塞だったから楽に死ねたんだろうねとか
あほかッ!!
まさか寿命があと3ヶ月
いまの病気の進行からみるとあと3週間なんて言われてる身近な人がいるなんて言えるわけなくて
あたしはただ他人事みたいに恐いわ-って顔してることしかできなかった。
あたしはこれからどうしよう