『心身湿度調整機』
群れる事で蒸れて
かぶれて痒くなって
無意識に引っ掻いて
互いが互いを傷つけ
それでもかまって欲しいの
それでも放って欲しいの
一人でいれば肌寒くてたまらないのに
沢山でいれば息苦しくたまらないのに
潤えば潤った分
心骨腐敗が始まるってのに
乾けば乾くほどに
装飾剥離が始まるっていうの
そのくせ心身湿度調整機は
よく故障するもんだから
僕らは初期応動として
涙を流し
叫んだりするんだ
『心身湿度調整機』
群れる事で蒸れて
かぶれて痒くなって
無意識に引っ掻いて
互いが互いを傷つけ
それでもかまって欲しいの
それでも放って欲しいの
一人でいれば肌寒くてたまらないのに
沢山でいれば息苦しくたまらないのに
潤えば潤った分
心骨腐敗が始まるってのに
乾けば乾くほどに
装飾剥離が始まるっていうの
そのくせ心身湿度調整機は
よく故障するもんだから
僕らは初期応動として
涙を流し
叫んだりするんだ
『sei』
イッテクルネって
手を振って別れた
始まりの日
幾億の命のきっかけに
見送られてその門を叩き招かれる
痛みさえ肩代わりされ
母親達は私達の分まで
痛みを請け負って
産み落とした
しばらくは痛みさえ知らずに育てられる
なぜなら
その産みの痛みが
幾年かの私達の痛みを前もって払ってくれたから
幾年か経ってやっと痛みを知る
生から離す事のできない痛みを知る
しばらくは
痛みの貯蓄で生活してきた私達は
とても驚くだろう
その痛みを大袈裟に声に出して嘆くだろう
だって本当の今までの痛みは
ずっと昔に母親が肩代わりしてくれていたのだから
ホントの痛みを知ったとき
一人で生きる始まりになる
今度は門を叩くのではなく
自分自身で門を開ける
イキテクルネ