こんばんは。シュテファンです。

今日は前回に引き続きギリシア神話起源の種族、サテュロスの紹介です。

 

サテュロスのイメージ

サテュロスはギリシア神話に登場する山野の精です。しかし、これまでご紹介してきた種族と比べると馴染は薄いかもしれません。

人間の上半身に山羊の下半身。悪戯好きかつ好色で、酒の神ディオニュソスの信者として騒ぎを巻き起こす。これがギリシア神話で描かれるサテュロスの姿です。

同じ半人半獣のケンタウロスと比べても知名度が低いであろうサテュロス。種族全体としては粗暴ながらも、中にはケイロンという賢者もいたケンタウロスに対し、サテュロスからは優れた人物が輩出されなかったからかもしれません。一応、ディオニュソスを養育したシレノスという人物がいますが、賢者というよりは酒好きのだらしない老人というイメージが強いです。

とはいっても美術のテーマとしては扱いやすかったのか、古代やルネサンス期に絵画や彫刻として多くの作品が残されています。

レゴ 公式でのサテュロス

そんなサテュロスですが、ケンタウロスに先んじてミニフィギュアシリーズ15で登場しました。

あれ?これってファウヌスじゃなかったっけ?という方もいらっしゃるかもしれません。

ファウヌスというのはローマ神話における呼び方で、ギリシア神話のサテュロスと同じ種族を指します。そもそもローマ神話はギリシア文化に憧れた古代ローマ人たちが、ギリシア神話を自分たちの神話としてそっくりそのまま取り入れたものです。ゼウス=ユピテル=ジュピター、アフロディーテ=ウェヌス=ヴィーナスなど、神々や英雄の名前はローマ古来のものを当てはめています。

またギリシア神話のクライマックス、トロイア戦争で敗れた英雄アイネイアスが故郷を離れての流浪の末、イタリアに辿り着きローマの起源となる街アルバ・ロンガを築いたという逸話が付け加えられる等、ローマ人がギリシア神話との繋がりを求めたのも面白いところです。

…話が逸れましたが、そういう訳でレゴのファウヌス=サテュロスであり、個人的にギリシア神話の呼び方が好きなのでサテュロスとして扱っています。

ちなみにファウヌスの英語読みがフォーン。ナルニア国物語に登場するタムナスの種族です。

シュテファンワールドでの設定

複数の部族に分かれて山岳地帯に暮らす種族で、近隣に住むケンタウロスと親しく、周辺諸国からはひとまとめにイトゥアル王国と呼ばれています。

山での狩猟採集や牧畜で生活を営んでおり、戦でも山羊の脚を活かして山岳地帯を軽快に駆け回る戦法を得意としています。武具もそれに合わせて軽く作られており、頭部は革兜で防護しますが胴体は何も身につけない者も多いです。武器は狩猟でも使う槍や弓を好んで用います。

宗教は古来よりの多神教が広く信仰されていますが、主に口伝で語られるため部族ごとに少しずつ異なります。また古代に伝わった「酒と快楽の神」も人気があり、その祭りはどの神のものより活気に溢れると言われています。その他、平地に近い場所に住む部族では聖鍵教の信者も増えつつあります。

サテュロスの歴史

古来より山岳地帯に住み、エルフが栄えていた時代にはその帝国に臣従していました。やがてエルフの帝国が崩壊すると独立し、部族間で和平と小競り合いを繰り返す日々が続きました。

しばらくすると、当方から半人半馬の蛮族ケンタウロスが襲来します。サテュロスと交易や戦を通じて繋がりのあった平地の人族は瞬く間に征服され、ついにケンタウロスは山岳地帯にも押し寄せます。サテュロス諸部族は兵を集め、山羊の脚と地の利を活かして応戦しました。精強なケンタウロスですが、山岳地帯では馬の脚が不利に働き思うように戦えませんでした。攻めあぐねた末、山岳地帯を自分たちが支配しても旨味がないことに気づき、サテュロスに和平を持ちかけます。善戦はしつつもケンタウロスの強さに手を焼いていたサテュロス側もこれを受け入れ、互いに背を守り合うという盟約を結びます。

以来、それぞれの種族内での部族間争いはありましたがサテュロスとケンタウロスが戦うことは決してなく、どちらかが人間やドワーフの攻撃を受けた際には一致団結して戦いに赴きました。

第一次魔王戦争ではケンタウロスの英雄ドルゴスレンの元に集結し、両種族の力を合わせて魔王軍と戦いました。戦後はサテュロスの長老たちがドルゴスレンを王として認め、イトゥアルは名実ともに王国となりました。

最後に

今回で予定していた分の種族は全て紹介しました。

今後、各国の歴史や魔王軍側の種族の紹介もできればと思います。

それではまた!