土日に95歳の母が1泊で泊まりに来てくれました。
母は姉一家と同居していますが、姉はどう言うわけか母のことが大嫌い。
2階の自室から1階のトイレやリビングにもゆっくり自分で降りてくるし、オムツも履いてないし、介護するほどでもなく手はかからないと思いますが、なぜか毎日のように姉にきつく怒られてます。
かわいそうで見ていられません。
ただ、手がかからなくても年寄りと暮らすことは大変だということは、姑と暮らした経験がある私にもよくわかるのですが…。
日曜日には、奈良の畝傍駅の音楽マルシェに連れて行きました。
夫がブルーグラスのバンドで出演しました。
築130年の古い駅舎は、存続を望む声が上がっていますが、老朽化が進み解体の危機にさらされています。
畝傍駅は橿原神宮に参拝されるために天皇陛下も利用された駅で、皇族方が休憩された貴賓室も特別公開されていました。
戦争中奈良に疎開していた母はJRの路線図の駅名に釘付けになっていました。
帰りにランチを食べて京都まで送って帰りましたが、小天丼とお蕎麦のセット、残さず食べてました。
今まで一緒にお出かけする時は、私に一度でも財布を出させたことがない母です。
この日も私がご馳走すると言ったのですが、少しの押し問答の末に、やっぱり母が払ってくれました。
杖を持ち、もたもたと財布からお金を出しているのを見ると、お札が少し入っていなくて…。
多分、だいぶボケてきたので姉にあまり待たせてもらっていないのだと思います。
あれ?みたいな顔をしてましたが、2人分のお蕎麦には十分だったので、私はそれには触れずに「ごちそうさま」とだけ言いました。
なんだか母がとても小さく見えて、少し悲しくなりました。
こんな母を残して病気になんかになってる場合じゃないなとも…。
親孝行らしいことは何一つしてないけど、せめて元気でいて安心させたい…そう思いました。