こんにちは♪


あなたにとって、癒しとは何ですか?

先日いらしたクライアントさまはご自身の欠点を直す事が癒しだと信じていらっしゃいました。

これ、癒しあるある!です。


例えば、何らかの問題があった時、
その根本には両親との関係があり、両親を許すことで問題が解決する。
これ、心理学のお決まりのパターンです。

でも、あなたの父親がアル中で家族に暴力的だったとしましょう。
あなたは長年怒りで煮えくり返っていたとしましょう。
あまりの辛さに癒しを求め、ヒーリングセミナーに出会ったとします。

生まれて初めて、許しを体験し、あなた自身は素晴らしい気持ちを味わうかもしれません。
その後、奇跡的に父親が断酒をし別人のように穏やかになった、な〜〜んて事を体験する場合もあります。

でも父親は相変わらずアル中で家族に酷い振る舞いをしていたとしたら、、、

あなたは延々と現状が変化するまで許し続けるのが癒しなのでしょうか。
成長したら、簡単に人を許せるようになる、怒らなくなる、というのは間違いです。

許せない自身を罰し、現状が変化しない事は癒しが足りないからだと思うようでしたら、
その癒し、ちょっと待った!

本来の癒しとは、
許せないあなた、許したくないあなたをそのままに認める事からスタートします。

確かに許しはあなた自身にとって素晴らしい体験です。

たとえ許しが愛の一つの形だとしても
急ぐ必要は全くありません。ましてや許せないあなたを罰していたら本末転倒、癒しの逆の道を進んでいる事になります。

イエスキリストが十字架にはりつけられた時、
イエスは瞬時に許せたかもしれません。
でもね、私だったら痛いし怖いし許しなんてとんでもないって思うと思います。

出来る事と言えば、その一つ一つの体験を味わう事、嫌な事も良い事も体験し味わう事です。
(先日ヴィパッサナー瞑想に触れましたが、その瞬間体験出来なかった事を瞑想で認識する作業がヴィパッサナー瞑想です。)

話を元に戻しますね。

あなたにとって癒しが、癒さなければならないもの、だとしたら、逆向きに向かっていると思ってください。

むしろ癒しなんてしないでください。

怒りたいだけ怒った方が良いでしょう。

癒しに真剣に取り組んでいる方の中には、
一見ネガティブな事を封じる傾向があります。
遠回りになるので今すぐやめましょう。

癒しは、
あなたが怒っていても不満だとしても、
そんなあなた自身を罰することなく、
ただ受け入れ認める事です。