今日は、リュ―プリン2回目でした。


前回の投与の後、いかに副作用がキツかったかを看護師さんにぼやくと、
「気持ちのコントロールが出来なくて、落ち込んだりするのが自分じゃないみたいで本当にイヤだったり…」と、私の感じていたことを全部すらすらおっしゃったので、


「何でわかるんですか?エスパーですか?!」と驚いたら、ふっと笑って「皆さんおっしゃる副作用です」とクールに一言。
自分だけじゃないんだ、と判り少しホッとしました。


次に診察で、主治医に1回目に出た副作用を紙に書いたものを読み上げて報告しました。(報告に見せかけたぼやきです)


「不正出血、卵巣の腫れ、肩こり、腰痛、めまい、頭痛、気分の落ち込み、イライラ感、指関節のこわばり…ドクロ


通常より多いという副作用に、卵巣過剰刺激症候群で緊急入院した私の前科を知る主治医が、その場で婦人科の担当医に聞いてくださいました。


結果、リュ―プリンを打つことに問題ないだろう、という婦人科の先生の回答(チッ…)。さらに、私の病巣はホルモン強陽性で、ホルモン療法がよく効くタイプだと確認。逃げ道がふさがれた感じでした。


でも、3ヵ月を1ヵ月にしたら副作用が少なくなるかもしれない、ということで次回以降、1ヵ月製剤に変更して様子を見ることにしました。


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注射が嫌で、病院に来たくなかった(←子供みたい)のですが、その後のランチは楽しみにしていましたアップ


若年性患者会の同期の皆さんと、またお会いできてうれしかったです。
病院の最上階の素敵なレストランでおしゃべりしながらランチをして、さらに別のレストランでおしゃべりしながらケーキを食べて、おかげさまで帰る頃には晴れやかな気分になっていました。


二人、新しくウィッグを卒業した方がいて、表情が輝いていました。ベリーショートがよく似合って、晴れやかな表情で、本当にステキでした音譜


お見舞いのお礼にと、プレゼントと温かいメッセージカードをいただきました。お見舞いといってもお会いして逆に元気づけていただいたので恐縮でしたが、本当にうれしかったです。帰りの電車の中でカードを読んでウルウルしました。ありがとうございます!!




乳がんの窓から-thanks

(特別出演:だんな様とテレビのリモコンにひひ


いい先生たちと素敵な仲間たちに恵まれたこと、本当にありがたく感じます。これからも、それぞれのイベントをお祝いし、無事を祈り合えたらと思います。
1人ではキツいですが、仲間と一緒なら治療もがんばれそうな気持ちがしました。


またお会いできる機会を、楽しみにしていますニコニコ

NHKエデュケーショナル
女性のがんフォーラム 第1回

乳がん~再発してもうまく付き合う~


パネリスト
中村清吾 昭和大学教授(乳がん専門医)
向山雄人 がん研有明病院(緩和ケア科部長)
内富庸介 岡山大学大学院教授(精神腫瘍専門医)
金井久子 聖路加国際病院(乳がん看護認定看護師)


NHK Eテレの一時間番組です。
同名のシンポジウムの様子を放映していました。


<放送内容>


イベント参加者には、内容をブログに書くことを禁止していたようですが、
全国ネットで放送された後なので、もういいかなと思って書きます。


『乳がん、再発してもうまくつきあう』ためにはどうしたらいいか。
まとめるとこんな感じでした。


「自分のがんの性質と、治療による副作用の出方を知ったうえで、自分が何を大切に思っているかの価値観にもとづいて主治医と相談のうえ、治療方針を決めていくとよい。


 再発にともなう心身の苦痛は大きいが、症状を上手に緩和しながら自分に合う治療を受ければ、充実した日々を過ごすことができる。」


再発乳がんとうまくつきあうための、分野別の情報も提供されていました。


【食事】
 抗がん剤治療中の、味覚障害について、患者の食事をつくっている病院の栄養士の方がアドバイスしておられました。かんきつ類(特にレモン)を使うと、食が進むというほか、食器をたくさん使って華やかにする工夫も紹介されていました。


【メイク】
 メイクの専門家の方のアドバイスで特に印象的だったのは、つけまつげを切って半分にして目尻側だけに使うと自然、というところでした。


【リラックス】
 精神腫瘍科医の方のアドバイスで、会場でもやっていました。座ったまま、手→肩→お尻→足の順に、グーッと力を入れて抜く。それを3回すると、安定剤と同じくらいリラックス効果があるそうです。


【モルヒネ】
 「怖い」「中毒になる」という間違ったイメージを、がん拠点病院の薬剤部長の方が否定しておられました。主治医と相談のうえ適正に使えば大丈夫とのことでした。


告知時よりも、再発を告げられた時の方が心の健康を保つのが難しいそうです。心の不調を感じたら、すぐ心のケアの専門家に相談することを勧めていました。また、がんそのものに対する治療に加え、緩和ケアをした方が3ヵ月の延命効果がみられた(肺がん)という実験結果の紹介もありました。


<感想>


再発時の心の持ち方、乗り越え方が聞きたかったなと思いました。代表的治療(抗がん剤、ホルモン療法)の紹介は、聞く側もくわしいと思うので必要無かったかなとも思いました。


私の場合は、家族とハッピーに暮らせてやりたい仕事が出来るなら、抗がん剤による積極的治療でも、緩和ケアでも何でも、出来ることをしたいです。
そして再発しても、民間療法には手を出さないと決めています。
(理由は過去記事に・・「代替療法について」 
http://ameblo.jp/grace2you/entry-10935782707.html )


乳がんの再発は、再発リスク「中間リスク」の私には、他人事ではない内容です。でも、告知されたら終わりではないのと同様、再発しても終わりではないです。実際に再発しないと受け止め方はわかりませんが、自分に合った適切な治療を受け、治療による制限の中でも自分らしく生活を楽しむことが、生活の質の維持につながるんだなと思いました。




不思議な記事タイトルになってしまいました。
ちなみにコーピングとは、ストレスへの対処行動だそうです。


翻訳書で妻が乳がんになった夫の手記、『彼女が乳がんになって考えた』の一節がずっと頭に残っています。


『では、誰がぼくの面倒を見てくれるのか?(中略)夜中に怖くて眠れないぼくを、誰が抱きしめてくれるのか?ぼくは怖いという言葉さえ口にできない。強くあるのが義務だからだ』


当事者だと身体的な苦しみもあるので、自分だけが辛い、大変と思ってしまいがちですが、立場を変えてみてみると…


目の前で大切な人の髪が抜け、胸が無くなり、号泣する様子を見るのは、かなりの精神的ダメージなのではないかと思います。


そう思って、自分の家族(この記事では夫です)のことを考えてみました。彼は、病気になってから私の前で泣いたことがありません。一方私が流した涙は、1リットルじゃ足りないほどです。そして泣いた後、本人はけっこうスッキリしています。


では、彼はどうやって対処しているのかな?と思っていましたが、最近分かりました。



「高齢者ともなれば、がんの方なんて普通にいくらでもいるよ。がんの他にも、色々抱えて、病気のデパート状態の人も珍しくない。それでも元気に暮らしている。しかも乳がんは治る病気だから。」


病気を客観視して、一般化している。コーピング出来ているなと思いました。同時に、患者本人が気をつけることは何だろうと考えました。


八つ当たり、号泣を完全に引っ込めることは出来ませんが、その後に「取り乱してごめんね」とか、「いつもありがとう」とか、「あなただから言えるんだよ」とか、言えるといいのかなと思います。(実際は、ずっと取り乱して余裕がないことが多いですが…)


それから、全部ぶつけると重すぎるかもしれないので、必要に応じて医療者や、がん患者の相談センター、友人の集まり、ブログなどで愚痴を吐き出すのもいいかも知れません。(関係者たちはたまったものじゃないと思いますが…)



先週の日曜日、ピンクリボンウォーク2012で一緒に歩いてきました。
そこでも、参加した2kmウォークは親子連ればかりで、向こう2年間子供はおあずけの私はやさぐれ、彼に八つ当たりしてしまいました。本当に、家族の前ではいい年してとことんみっともない私です…。


それでも、春の日差しの中、御堀の端につくしが生えているのを見つけたり、おそろいのTシャツで(他の皆ともおそろいですが)街を歩いたりするのはうれしく、これからも、こうして一緒に歩ければいいなと思ったのでした桜



乳がんの窓から-pink2012